英語イディオム大特集!必須イディオム100選(テーマ別まとめ)
今、あなたがアメリカのバーにいるとしましょう。
騒がしい中でも周りの人の会話が耳に入ってきます。
隣のお客さんは本を叩く(hitting books)ことについて話しています。
…また別のお客さんは誰かの腕をひねる(twisting someone’s arm)ことについて話しているようです。
…なんと、あちらからは誰かが背中を刺された(stabbed in the back)なんて話が聞こえてきます。
一体何が起きているのでしょう?
ここであなたは頭を掻いて、「単語は分かるのにどうして意味が理解できないんだろう」と考えます。
こうしてあなたは英語のイディオムの世界に初めて足を踏み入れるのです。
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英語のイディオムとは?
英語のイディオムとはいくつかの単語から成る熟語のことで、それぞれの単語からは推測しにくい意味をもっています。
時間をかけて出来上がったものなので、意味がでたらめに思えることもあるかもしれません。類似表現や比喩から成り立っているイディオムも多いものです。
イディオムは日常会話でも頻繁に使われるため、こういった知識がなければ文脈を理解するのにとても苦労してしまうのです。
英語のイディオムを学ぶ理由とは?
こんなこと身に覚えはありませんか?
ごく普通の授業を受けてきた。
文法のルールや例外なんかもたんまり学んだ。
アメリカの学生にも負けないくらいの語彙だってある。
実際に英語が堪能ですよと書かれた証明書もいくつか誇らしげに壁にかかっている…
…それでも英語が理解できない。
こんなことが起こるのはなぜなのでしょうか?
それは、外国語学習に関しては、教科書から学ぶことと実社会から学ぶことが全くの別物だからなのです。
あなたに本当に必要なのは、英語のイディオムや慣用表現をさらにマスターすること。
ごく日常的に使われる英語のイディオムを学ぶと、バスケの試合中であれ、飲み会中、勉強中、デート中であれ、たいていのシチュエーションには適用できるものです。
英語のイディオムを理解するためのコツは、文字通りの意味に捉えないこと。それぞれの単語だけ見ていても意味が通りません。本当の意味が理解できるよう、文脈から学ぶことが大切なのです。
そういった方法のためにも、FluentUは楽しくて効果的なイディオム学習ツールです。FluentUでは映画の予告編、YouTubeのクリップ、インスピレーションになるスピーチなどの自然でリアルな英語の動画を観ることができ、それらを利用して外国語学習ができてしまうのです。
FluentUの参加型キャプションでは、動画に出てくる全ての単語や表現の意味を即座に調べることができます。FluentUではその調べた単語やフレーズが出てくる他の動画も見ることができるため、新しく学んだことをどんな文脈でも自然に使えるようになるのです。
その後は、マルチメディアフラッシュカードやエクササイズで知識を定着させます。つまり、自然でリアルな英語を、知識の抜けを心配することなく吸収することができるということです。
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英語イディオム大特集!必須イディオム100選(テーマ別まとめ)
先ほども述べた通り、英語のイディオムに使われている単語はそのまま訳すとおかしな意味になってしまうことも多いものです。つまり、イディオムとその意味につながりを見出すのは簡単ではなく、暗記するのが難しいということなのです。
そのため今回の英語のイディオム100選大特集では、イディオムを一般的なテーマごとに分類しました。これは、単語同士のつながりを利用して頭の中で記憶を固めるための、グルーピングやチャンキングと呼ばれる効果的な暗記テクニックです。
まずは、みなさんもおそらくご存知の一般的な動詞、前置詞が使われたイディオムから見ていきましょう。その次に、お金、身体のパーツ、食べ物、自然のテーマをもつイディオムをそれぞれ順にご紹介します。
一般的な動詞が使われたイディオム
1. Hit the books
Hit the books を直訳すると、読んでいる本を物理的に叩いたりパンチしたりするという意味になります。実はこれはたくさん勉強をしなくてはいけないアメリカの大学生などによく使われる一般的な英語のイディオムなのです。その意味は単純に「勉強すること」で、友だちに勉強する予定だよと伝えるときなどに使えます。
期末試験や中間試験、英語のテストなどにも使ってみましょう。
“Sorry but I can’t watch the game with you tonight, I have to hit the books. I have a huge exam next week!”
ごめん、今夜の試合は一緒に見られないよ。勉強しないといけないから。今週は大事な試験があるんだ!
2. Hit the sack
一つ目のイディオムと同じくこのイディオムを文字通りに訳すと、物理的に麻袋(小麦粉やお米、土などを大量に持ち運ぶための大きな袋)を叩くという意味になります。しかし、hit the sackというイディオムの本当の意味はベッドに行って寝るということ。友だちや家族に、疲れているからもう寝るよと言うときなどに使うことができます。
hit the sackの代わりに、hit the hayという表現を使う場合もあります。
“It’s time for me to hit the sack, I’m so tired.”
私はもう寝ます。とても疲れてるから。
3. Twist someone’s arm
twist someone’s armを直訳すると誰かの腕をひねるという意味になるため、この言葉通りに受け取るとケガ人が出てしまうかもしれません。“your arm has been twisted”という表現なら、「あなたの気の乗らないことをするよう誰かがあなたを説得した」「無理強いされた」という意味になります。
もしあなたが“twist someone else’s arm”できたなら、それはつまりあなたは人を説得するのが上手で、相手はついにあなたの説得に折れたということになります。
“Jake, you should really come to the party tonight!”
ジェイク、今夜のパーティーには絶対来るべきだよ!
“You know I can’t, I have to hit the books (study).”
だから勉強しないといけないんだって。
“C’mon, you have to come! It’s going to be so much fun and there are going to be lots of girls there. Please come?”
いいじゃん、来てよ!絶対楽しいし女の子もたくさんいるよ。お願い、来て?
“Pretty girls? Oh all right, you’ve twisted my arm, I’ll come!”
かわいい子たち?わかった、君の言う通りに行くよ!
4. Stab someone in the back
このイディオムを文字通りに訳すとナイフなどを誰かの背中に刺すという意味になるので、これを真に受けると警察沙汰になってしまいそうです。
イディオムとしてのstab someone in the backとは、自分を信頼してくれている親しい人を裏切って信用を失い、相手を傷つけるという意味です。こういったことをする人のことを“back stabber”と呼びます。
“Did you hear that Sarah stabbed Kate in the back last week?”
先週サラがケイトを裏切ったって聞いた?
“No! I thought they were best friends, what did she do?”
うそ!あの子たち親友だと思ってたのに。サラは何をしたの?
“She told their boss that Kate wasn’t interested in a promotion at work and Sarah got it instead.”
ケイトは昇進に興味がないって上司に言って、代わりに自分が昇進したんだって。
“Wow, that’s the ultimate betrayal! No wonder they’re not friends anymore.”
うわぁ、究極の裏切りだね!どうりでもう仲良くしてないと思った。
5. Lose your touch
この表現を直訳すると、指や手で触れたり感じたりすることができなくなったという意味になります。しかし、lose your touch の実際の意味は、一度はもっていた物や人、状況などを扱うときの能力や才能をなくしてしまったということなのです。
普段は得意な物事が上手くいかないときなどに使われる表現です。
“I don’t understand why none of the girls here want to speak to me.”
どうして女の子たちは誰もぼくに話しかけないんだ?
“It looks like you’ve lost your touch with the ladies.”
女性を扱う才能がなくなったみたいだね。
“Oh no, they used to love me, what happened?”
そんな、前はモテてたのに、何が起こったの?
6. Sit tight
Sit tightはちょっとおかしなイディオムで、直訳すると体をぎゅっと縮めて座るという意味になります。実際にやってみると快適でもないし、見かけだってとても変ですよね。
もし誰かにsit tightと言われたら、それはつまり行動を起こさずに辛抱強く待っていてという意味なのです。
“Mrs. Carter, do you have any idea when the exam results are going to come out?”
カーターさん、試験の結果がいつ出るのかご存知ですか?
“Who knows Johnny, sometimes they come out quickly but it could take some time. You’re just going to have to sit tight and wait.”
ジョニーのことだもの、速いこともあれば時間がかかることもあるのよ。じっと待っていてください。
7. Pitch in
このイディオムは直訳すると意味不明になってしまいます。けれども比喩的に言えば、「誰かや何かに貢献する」「なにかに加わる」という意味になります。
そのため、「今週末 pitch inして裏庭の掃除を手伝ってくれ」なんてお父さんに言われたら、それはつまり裏庭の掃除に参加してほしいということです。
“What are you going to buy Sally for her birthday?”
サリーの誕生日には何をプレゼントするの?
“I don’t know. I don’t have much money.”
分からない。あまりお金がないんだ。
“Maybe we can all pitch in and buy her something great.”
みんなで割り勘してなにか素敵なものを買ってはどうかな。
この会話は、サリーの友達みんなで少しずつお金を出し合って何か良いプレゼントを買おうということです。
8. Go cold turkey
変な表現ですよね?「冷たいターキーになる」ってどういうことなのでしょうか。クリスマスや感謝祭に食べる鳥に人間が変身するなんてありえません。
実はこのイディオムは、たばこやお酒などの中毒性がある習慣を急に止めるという意味なのです。
このイディオムの起源は20世紀にあると言われており、ドラッグやアルコールなどの中毒性のあるものを突然止める人は、顔が青白くなったり鳥肌が立ったりと、見た目も気分も冷たい未調理のターキーのようになってしまうという副作用があることに由来しているのだそうです。
“Shall I get your mom a glass of wine?”
お母さんにはワインを用意しようか?
“No, she’s stopped drinking?”
いや、母はお酒を止めたよ。
“Really, why?”
ほんとに?なんで?
“I don’t know. A few months ago, she just announced one day she’s quitting drinking.”
分からない。2、3か月前にお酒を止めると言い出したんだ。
“She just quit cold turkey?”
すっぱり止めちゃったんだね?
“Yes, just like that!”
うん、そういうこと!
9. Face the music
Facing the musicを直訳すると、音楽の方に直面するということ。しかし、もし友達や親に“face the music”と言われたら、もっと厳しい意味になってしまいます。
その意味とは、「現実と向き合いなさい」「現実の状況に対処して、どんな結果を受け入れなさい」ということ。もしかしたら不安を感じたり結果を恐れたりして何かを避けているときなどに当てはまるフレーズかもしれません。また、先生に嘘をついて本当のことがバレてしまったときにも、“face the music”して(現実に向き合って)罰を行けなければいけません。
“I can’t understand why I failed math.”
どうして数学を落してしまったんだろう。
“You know you didn’t study hard, so you’re going to have to face the music and take the class again next semester if you really want to graduate when you do.”
勉強を頑張らなかったと自分でも分かってるでしょ。本当に卒業したいんだったら、現実を直視して次の学期もその授業をとらなくちゃ。
10. Ring a bell
ring the bell を直訳すると、学校や玄関などのベルを鳴らすという意味になります。
しかしこのイディオムの本当の意味は、聞き覚えのあることを誰かが発言したということ。つまり、以前耳にしたことがあることを誰かが言ったら、ベルが鳴って、いつどこで聞いたフレーズなのか思い出そうとするということです。
“You’ve met my friend Amy Adams, right?”
友だちのエイミー・アダムズには会ったことがあるでしょ?
“Hmmm, I’m not sure, but that name rings a bell. Was she the one who went to Paris last year?”
うーん、分からない。でもその名前には聞き覚えがある。去年パリに行った子?
11. Blow off steam
直訳すると蒸気を噴出するという意味ですが、人間にはそんなことできません。では人が“blow off steam”するって一体どういった意味なのでしょうか。
怒ったりストレスを感じたりと、なにか強い感情を経験しているときにはそういった感情を追い出して気分を良くしたいものですが、そんなときはエクササイズなどをしてストレスなどを“blow off steam”する(発散させる)ことができます。
“Why is Nick so angry and where did he go?”
ニックはあんなに怒ってどこ行ったの?
“He had a fight with his brother, so he went for a run to blow off steam.”
兄弟げんかをしたから、怒りを発散しに走りに行ったんだよ。
12. Cut to the chase
“cut to the chase”と誰かに言われたら、それはつまり長く話し過ぎて要点にたどりついていないということ。このイディオムは、詳細はいいから急いで要点を話して!というときに使われます。大学の教授や仕事の上司に対して使うと失礼な表現なので、このイディオムの使用には気を付けましょう!
従業員たちなどの集団に向かって話しているときに“I’m going to cut to the chase”と言えば、「話したいことがいくつかあるが、時間がないので先に大事な部分を話します」という意味になるでしょう。
“Hi guys, as we don’t have much time here, so I’m going to cut to the chase. We’ve been having some major problems in the office lately.”
みなさんこんにちは。あまり時間がないので結論から言えば、最近オフィスてとても大きな問題が起きています。
一般的な前置詞を使ったイディオム
前置詞とは、あるものが他のものとの関係においてどこにあるか示すための品詞です。下記のイディオムにも登場するとおり、前置詞の例にはup、 on、 overなどが挙げられます。
13. Up in the air
文字通り何かがup in the airしているといえば、飛行機や風船など、何かが空を飛んでいたり空中に浮かんでいるのが想像できますよね。しかし、実際にこの表現が使われたら、物事が不確かで、確実でないという意味になります。予定が確定していないということです。
“Jen, have you set a date for the wedding yet?”
ジェン、結婚式の日取りは決めた?
“Not exactly, things are up in the air and we’re not sure if our families can make it on the day we wanted. Hopefully we’ll know soon and we’ll let you know as soon as possible.”
いいえ。物事が決まっていなくて、希望の日に家族が来られるかどうかも不明なの。分かり次第、なるべく早くあなたに伝えるわ。
14. On the ball
このイディオムを直訳するとボールの上に乗っかっているという意味になってしまいますが、これは一体どういう意味なのでしょう?
on the ballとは物事の飲み込みがとても速く、ある状況において反応が素早い(しかも正しい)、有能だという意味のイディオムです。
例えば、あなたが1年後の結婚式の予定を立てていて、もうすでに全てのプランを完成させているならば、それほど準備の早い人はそうそういませんから、あなたはon the ballだということになります。
“Wow, you’ve already finished your assignments? They aren’t due until next week, you’re really on the ball. I wish I could be more organized.”
え、もう課題をやっちゃったの?期限は来週だし、君は本当にしっかり者だね。私ももっときちんとしていればいいのだけど。
15. Get over something
もちろん、フェンスを乗り越えるなど、文字通りの意味でget over somethingするというのも可能です。しかし英語のイディオムとしてこのフレーズが使われるときは、少し違う意味があるのです。
例えば彼氏や彼女との別れなど、とても辛い時を過ごしているとします。しかし、時間が経てばいずれはそんな相手のことを考えることもなくなります。つまり彼、彼女を忘れて、もう振り回されることもないというときにこのget over him/her(彼/彼女のことは吹っ切れた)というフレーズを使うことができるのです。また、get over an illnessは病気を克服し、完全に回復したという意味です。
“How’s Paula? Has she gotten over the death of her dog yet?”
ポーラの調子はどう?もう愛犬の死は乗り越えたのかな?
“I think so. She’s already talking about getting a new one.”
そうだと思うよ。もう新しい犬を飼おうとしてる。
お金に関するイディオム
16. Look like a million dollars/bucks
look like a million dollarsを直訳すると「百万ドルみたいに見える」という意味ですが、実はお金持ちだという意味ではありません。もし誰かにlook like a million bucks(dollars)と言われたら、とても素敵で魅力的だという褒め言葉なのです。
このイディオムは男性に対して使われることもありますが、一般的には女性を褒めるときに使われます。普段からキレイな女性に対しても、このイディオムはプロムや結婚式などのイベントのために特別に努力してキレイになった時のためにとっておく方が良いでしょう。
“Wow, Mary, you look like a million dollars/bucks this evening. I love your dress!”
うわぁメアリー、今夜はとっても綺麗だよ。ドレスが素敵だ!
17. Born with a silver spoon in one’s mouth
裕福で成功した家庭に生まれたという意味。
“John was born with a silver spoon in his mouth. His parents bought him everything he wanted and sent him to the best private schools.”
ジョンは生まれつき裕福だ。両親は彼の欲しがるもの全てを買い与えて、彼を最高の私立学校に入れた。
18. To go from rags to riches
貧乏から成りあがってたくさんのお金を手にすること。
“Actor Jim Carrey went from rags to riches. At one time, he was living in a van, but he continued to work hard and eventually became one of the highest-paid comedians in the world.”
俳優のジムキャリーは貧乏からお金持ちになった。一時はワゴン車に住んでいたこともあったが、一生懸命仕事を続けて、ついには世界で最も報酬の高いコメディアンの一人になった。
19. Pay an arm and a leg for something
何かに高額のお金を支払うこと。“cost an arm and a leg”(高額のお金がかかる)と言うこともできます。
“The price of chocolate has doubled. I nearly paid an arm and a leg for a small candy bar.”
チョコレートの価格が二倍になった。小さなキャンディーに大金を払うところだったよ。
“Chocolate costs an arm and a leg now.”
最近のチョコレートはとても高価だ。
20. To have sticky fingers
泥棒だということ。
“The manager fired the cashier because he had sticky fingers. He stole more than $200 in a month.”
そのレジ打ちには盗み癖があったから、マネージャーは彼をクビにした。ひと月に200ドル以上も盗んだんだ。
21. To give a run for one’s money
誰かと互角の競争をして、勝利のために競り合うこと。
“Joe really gave me a run for my money in the chess tournament. He almost beat me!”
ジョーとのチェスの試合は互角の戦いだったよ。もう少しで負けそうだった!
22. To pony up
何かのために支払ったり、借金を清算すること。
“Pony up and give me the $5 you owe me.”
私が貸している5ドルを返して
“I told my roommate Jane to pony up her portion of the rent money.”
ルームメイトのジェーンに、自分の分の家賃を支払うように言った。
23. To ante up
誰かに支払うという意味(”pony up”と類似のイディオム)。
ante upという表現は、カードが配られる前にお金を賭けるポーカーに由来します。anteとはラテン語でbeforeを意味するため、この表現に馴染みがある人もいるかもしれません。
“You’d better ante up and give me that $10 I loaned you last week.”
僕が先週きみに貸した10ドルを返しな。
また、お金以外のもので誰かに借りがあるというときにも使うことができます。
Joe: “I’m tired of doing the housework by myself. You need to ante up or find a new roommate.”
ジョー:一人で家事をやるのには疲れた。この借りを返してくれないなら新しいルームメイトを探すよ。
Thomas: “I’m sorry. I’ll help more around the house.”
トーマス:ごめん、もっと家の事を手伝うようにするよ。
この例文では、「トーマスが家事を手伝う必要がある」という意味でante up(借りを返す)という表現が使われています。
類似のイディオムにto up the ante (賭け金を上げる)というものがあります。ポーカーでは、up the anteとは前の人よりも多くのお金を賭けるということ。このイディオムは日常会話においても、誰かが賭け金を上げたり、さらに多くの事をやると承諾したときなどに使われます。
“Susan agreed to type up the group report, but Billy upped the ante when he said he’d type, print and deliver the report to Professor Stephens.”
スーザンがグループのレポートをまとめると承諾したが、ビリーがタイプして、印刷して、スティーヴンズ教授に提出すると引き受けた。
“I wanted to place a $10 bet on the soccer match, but Daniel upped the ante and raised the bet to $50.”
サッカーの試合には10ドルを賭けたかったのに、ダニエルが賭け金を50ドルにまで上げたんだ。
24. Break even
お金を得ることも失うこともなかった、損得なしという意味。
“The trip to the beach cost me $100, but I almost broke even after winning $90 in a contest.”
ビーチへの旅行には100ドルかかったけれど、コンテストで90ドルを勝ち取ったからとんとんだわ。
25. Break the bank
とても高価だということ。
“Taking a week-long vacation would break the bank. There’s no way I could afford to do it.”
一週間のバケーションなんて高くつくよ。そんなお金の余裕があるわけない。
26. To be closefisted
お金を使いたがらない人のこと。stingy(ケチ)と類似。
“Carl is so closefisted, he won’t even buy snacks for the Christmas party.”
カールは財布の紐が固いから、クリスマスのお菓子さえ買わないんだ。
27. To go Dutch
レストランで会計を別々にすること。
“We had a date last night and we went Dutch. I paid for my coffee and she paid for her salad.”
昨夜はデートをして、会計は別々にした。僕はコーヒー、彼女はサラダの分を払ったんだ。
28. Shell out money/to fork over money
何か(たいてい高価なもの)の支払いをする。
“I wish I didn’t buy that new car now that I’m shelling out $1,000 a month in payments.”
月に1000ドルもしぶしぶ払っているから、今じゃあの新車を買わなければよかったと思うよ。
“She had to fork over a lot of money for traffic fines last month.”
彼女は先月、交通違反の罰金でたくさんのお金を払わなければならなかった。
29. Midas touch
簡単にお金を儲けることができるという意味。このイディオムは触れたもの全てを金に変えるというミダス王の物語に由来しています。
“Jane really has the Midas touch. Every business she starts becomes very successful.”
ジェーンにはお金儲けの才能がある。始めたビジネスがどれも成功するんだ。
30. In the red/In the black
in the redとは収入よりも支出が多くなること、つまり赤字という意味。
“I’m in the red this month after paying that speeding ticket. I’ll need to find some work over the weekend for extra money.”
スピード違反の罰金を払ったから今月は赤字だ。週末に副業をして余分にお金を稼がなきゃ。
その反対にin the blackとは支出以上に収入があるということ、つまり黒字という意味です。
“After working a couple of small jobs over the weekend, I earned an extra $500 and am back in the black.”
週末にいくつか小さな仕事をしたら、500ドル余分に稼げて、黒字に戻ったよ。
31. Receive a kickback
違法にお金を受け取ること、賄賂を受け取ること。
“The police chief was arrested after the news reported he was receiving kickbacks from criminals to ignore certain crimes.”
犯罪を見逃すよう犯罪者から違法にお金を受け取ったとの報道後に、その警察署長は逮捕された。
“The traffic cop receives kickbacks for not writing tickets to politicians.”
交通警官は、政治家に違反切符を切らないようにと賄賂を受け取った。
32. Living hand to mouth
少ないお金で暮らすこと。
“The family has been living hand to mouth ever since their father lost his job.”
その一家は父親が職を失って以来、その日暮らしをしている。
33. To be loaded
お金持ちであること。
“Billy paid his Harvard Law School tuition with cash. His family is loaded.”
ビリーはハーバードロースクールの学費を現金で払った。彼の家族は裕福だ。
34. Make ends meet
食料や支払いのために必要なお金を稼ぐということ。やりくりすること。
“I don’t make much from my job as a cashier, but I’m able to make ends meet. I always have enough money for rent and groceries.”
レジ打ちとしてたくさんのお金は稼げないけど、私は収支内でやりくりすることはできる。家賃や食料のためのお金はいつも十分にある。
35. As genuine as a three-dollar bill
何かが偽物だということを皮肉っぽく言いたいときに使えるアメリカのイディオムです。
genuineとは本物だということ。けれどもアメリカの紙幣には三ドル札は無いので、genuine three-dollar bill(本物の3ドル札)なんて存在しないのです。
例えば、パリのルーブル美術館には本物のモナ・リザがあります。もし学校の美術室にモナ・リザの絵がかかっていたら、それは本物ではありません。つまり、学校にあるモナ・リザの絵は、be as genuine as a three-dollar bill(偽物)だということになります。
“That man tried to sell me a Lamborghini from 1953. He said it was the first Lamborghini model ever made but the company didn’t exist until 10 years later. His car was as genuine as a three-dollar bill.”
あの男は1953年のランボルギーニを売りつけようとした。ランボルギーニの初代モデルだと言っていたが、その会社ができたのは10年後のことだよ。彼の車は真っ赤な偽物だ。
身体に関するイディオム
36. Rule of thumb
親指のルールとは一体何なのでしょうか?論理的に考えようとすると全く意味が分かりません。しかし、as a rule of thumbという表現を耳にしたら、それが何についてであれ、どこにも明記はされていないが一般的なルールだという意味です。
rules of thumbは科学や研究に基づくものではない、単なる常識的な決まり事のこと。例えば、パスタを茹でる時に熱湯に油を入れろなんていう科学的なルールはありませんが、これはパスタが鍋の底にこびりつかないようにするための、多くの人の経験に基づいたrule of thumb(経験則)なのです。
“As a rule of thumb you should always pay for your date’s dinner.”
常識的に、デート相手の食事代はあなたが払うべきよ。
“Why? There’s no rule stating that!”
なんで?そんなルールどこにも書いてない!
“Yes, but it’s what all gentlemen do.”
ええ、でもジェントルマンならそうするわ。
37. Keep your chin up
友だちと大喧嘩した?英語の試験に落ちた?チームが決勝戦で負けた?仕事をクビになってしまった?
その答えがイエスなら、あなたはきっと悲しんだり落ち込んだりしているはずですよね?
こういった状況では、心の支えとなってくれる友達にkeep your chin upと言われるかもしれません。これはつまり、「あなたはこの状況を乗り越えられるから気を落さないで。こんな出来事に打ちのめされちゃダメ」という意味なのです。
“Hey, Keiren, have you had any luck finding work yet?”
ねえキーレン、もう仕事は見つかった?
“No, nothing, it’s really depressing, there’s nothing out there!”
まだ全然。本当に落ち込むよ、何も無いんだもん!
“Don’t worry, you’ll find something soon, keep your chin up buddy and don’t stress.”
大丈夫、すぐに何か見つかるよ。気を落したり悩んだりしないで。
38. Find your feet
find their feetは直訳すると足を見つけるという意味になりますが、これは一体どういう意味なのでしょう?
例えば外国に住み始めたり、大学生活に慣れないといけなかったりと、なにか新しい状況に身を置いたときに“I’m still finding my feet”という表現を使うことができます。新たな環境に適応して慣れようとしているという意味です。
“Lee, how’s your son doing in America?”
リー、息子さんはアメリカでどうしてる?
“He’s doing okay. He’s learned where the college is but is still finding his feet with everything else. I guess it’ll take time for him to get used to it all.”
ぼちぼちやってるよ。大学の場所は分かったみたいだけど、まだ色んなことに適応しようとしてる段階さ。慣れるのには時間がかかるだろうね。
食べ物に関するイディオム
39. Spice things up
to price things upとは、何かをよりおもしろくエキサイティングにするという意味のイディオム。
“Instead of just buying Sam a birthday gift, let’s spice things up by taking him out for dinner.”
サムには単に誕生日プレゼントを買うんじゃなくて、ディナーに連れ出したら楽しくなるよ。
40. A piece of cake
A piece of cakeとは、簡単に成し遂げられる朝飯前の仕事やタスクのこと。
“I expected the English test to be difficult but it was a piece of cake.”
英語のテストは難しいと予想してたけど朝飯前だったよ。
41. Cool as a cucumber
キュウリには爽やかな風味があり、ひんやりとして気持ちを落ち着かせてくれます。そのため、とても落ち着いてリラックスした人のことをcool as a cucumber と表現します。
“My friend is nervous about taking his driving test but I’m cool as a cucumber.”
友達は運転免許の試験で緊張してるけど、僕はリラックスしてるよ。
42. A couch potato
A couch potatoとは、ソファー座ってテレビを観てばかりいる人のこと。
“After my uncle retired from his job, he became a couch potato.”
叔父さんは仕事を退職してから、ぐうたらテレビを観てばかりだ。
43. Bring home the bacon
to bring home the baconは、家族の生活を支えるために収入を得ることを意味します。
“Ever since her father was injured, she’s been working two jobs to bring home the bacon.”
父親がケガしてからというもの、彼女は2つの仕事を掛け持ちして家族を養っている。
44. In hot water
in hot water とは、悪い状況にある、深刻なトラブルに巻き込まれているという意味です。
“My brother is in hot water for failing all his college classes.”
弟は大学の授業を全て落としてマズい状況にある。
45. Compare apples and oranges
リンゴとオレンジでは見た目も味も全く違います。全く異なる2つのものを比べるのは簡単ではありませんが、compare apples and orangesはそんなときに使うイディオムです。
“I’m not sure which I enjoy more—pottery or dancing. It’s like comparing apples and oranges.”
陶芸かダンスか、どっちの方が好きかわからない。まったく違うのだから比べられないわ。
46. Not one’s cup of tea
あなたにとって興味のないこと、楽しくないこと、得意ではないことなどを、not your cup of teaと表現することができます。
“Camping is really not my cup of tea so I’m going to visit my friend in New York instead.”
キャンプには興味がないから、代わりにNYの友達を訪ねることにするわ。
47. Eat like a bird
鳥が食べる量って?そんなに多くありませんよね。そのためeat like a birdは小食だという意味です。
“Don’t trouble yourself cooking such a big meal. I eat like a bird.”
そんなにご馳走を作らなくてもいいよ。私は小食だから。
48. Eat like a horse
鳥に比べると馬はたくさん食べますよね。その通り、eat like a horseとは大食いだという意味なのです。
“My mother has to cook a lot of food when my brother comes to visit. He eats like a horse.”
兄が帰ってくると母はたくさん料理する。彼は馬みたいに大食いなんだ。
49. Butter [someone] up
to butter someone upとは、相手に気に入られるためにゴマをするという意味。butter [someone] upか、butter up [someone]の語順で使われます。
“Everyone seems to be trying to butter up the new boss hoping to become her favorite.”
新しい上司のお気に入りになろうと皆がゴマすりしているようだ。
50. Food for thought
Food for thoughtとは、熟考に値する物事のことを指します。
“Moving to another state is food for thought for many of those affected by the recent hurricanes in Texas and Florida.”
最近テキサスやフロリダでハリケーンの被害に遭った人にとって、他の州への引っ越しは考えてみるべきことだ。
51. A smart cookie
こちらはシンプル。A smart cookieとは頭の良い人という意味です。
“It shouldn’t be hard too hard for a smart cookie like you to learn Spanish.”
君みたいな頭の良い人にとっては、スペイン語を学ぶのはそれほど難しくないはずだ。
52. Packed like sardines
イワシの缶詰を開けたら?そう、イワシがぎゅうぎゅう詰めになっていますよね。packed like sardines とは、コンサート会場やスポーツイベントなど、すし詰め状態に込み合っている場所や状況のことを指します。
“Were you at the football game last night? The stadium was packed like sardines.”
昨夜のフットボールの試合にいた?スタジアムはすし詰め状態だったね。
53. Spill the beans
豆の入ったボウルをうっかちひっくり返してしまったら?このイメージさえ頭にあれば、spill the beans とは秘密にしておくべき情報を誤って漏らしてしまったという意味だと忘れにくくなるかもしれません。
“We were planning a surprise birthday party for Joyce this weekend. But this morning, Owen spilled the beans and now it’s no longer a surprise.”
今週末はジョイスに誕生日パーティーをサプライズする予定だったんだ。でも今朝オーウェンがバラしてしまったから、もうサプライズじゃなくなったよ。
54. A bad apple
バスケットに入ったリンゴの中に、一つ腐ったものがあれば?a bad appleというイディオムはまさにこのイメージで、問題やトラブルを起こしたり、グループの他の人に悪影響を及ぼす人のことを指します。
“Instead of focusing on college, he spends his time hanging out with bad apples.”
彼は悪いやつらとつるんでばかりで、大学のことに集中していない。
55. Bread and butter
パンとバターが食事の基本という人も多いものです。このbread and butterというこのイディオムは、生活必需品や食料のためにお金を稼ぐための仕事という意味です。
“Fishing is the bread and butter of the friendly people I met on the island last summer.”
去年の夏にその島で会ったフレンドリーな人たちは、漁業を生業(なりわい)にしている
56. Buy a lemon
buy a lemonとは、故障したもの(主に車)や価値のないものを買うという意味です。
“The car looked so new and shiny I had no way of knowing I was buying a lemon.”
その車はピカピカで新しいように見えたし、まさか欠陥車だなんて思わなかった。
57. A hard nut to crack
ナッツの殻を割るのは難しいですよね。a hard nut to crack とは、扱いが難しい人のことを意味します。
“I tried to be friendly with her but I was told she’s a hard nut to crack.”
彼女にはフレンドリーにしたけれど、彼女は難物なんだといわれたよ。
58. Have a sweet tooth
ケーキやキャンディなどの甘いものが好きですか?ならば、あなたは“have a sweet tooth”、つまり甘党だということになります。
“Yes, I definitely have a sweet tooth. I can never walk past a bakery and not stop to buy myself a slice of chocolate cake.”
ええ、私は甘党ね。ベーカリーを通りかかったら、チョコレートケーキを一切れ買わずにはいられないもの。
自然に関するイディオム
59. Under the weather
文字通り「天気の下にいる」って可能でしょうか?おそらく可能でしょう。雲や雨、太陽の下に立っているのを想像するかもしれませんが、それでは意味不明ですよね。
under the weather とは、気分が優れず、いつもの自分でないと感じるときなどに使われるイディオムです。気分が悪いと言っても深刻な状態ではなく、勉強のしすぎで疲れたときや、インフルエンザにかかりかけていて頭痛がするときなどです。
“What’s wrong with Katy, mom?”
ママ、ケイティはどうしたの?
“She’s feeling a little under the weather so be quiet and let her rest.”
少し調子が悪いようだから、静かにして休ませてあげて。
60. A storm is brewing
近い将来に問題が起こりそうな時や、感情的に混乱しそうなときに使われるイディオムです。
“She decided to go ahead with their wedding, even though all they’ve been doing lately is arguing. I can sense a storm is brewing.”
最近ふたりはケンカをしてばかりだけど、彼女は結婚式の計画を進めることにしたらしい。面倒なことになりそうな予感がするよ。
61. Calm before the storm
ずばり、嵐の前の静けさという意味のイディオムです。
“The strange quietness in town made her feel peaceful. Little did she know, it was just the calm before the storm.”
街の妙な静寂が彼女の心を穏やかにした。それが嵐の前の静けさであることを彼女は知る由もなかった。
62. Weather a storm
危険な出来事を乗り越えたり、大変な状況に効果的に対処したりすること。
“Last year, they had some financial difficulties when her husband was fired. Together, they weathered the storm and figured out how to keep going.”
去年、彼女の夫がクビになったとき、ふたりは経済的に困窮した。なんとか一緒に切り抜けて、前に進む方法を見つけたんだ。
63. When it rains, it pours
悪いことが一度にたくさん起きること。
“First he was laid off, then his wife got into a car accident. When it rains, it pours.“
まず彼が解雇されて、それから奥さんが車の事故に遭ったんだ。悪いことは続くものさ。
64. Chasing rainbows
夢を追いかけて、達成できそうにないことをやろうとすること。
“His paintings have neither style nor imagination, but he insists on being a professional painter. He’s always chasing rainbows.”
彼の絵にはスタイルも想像力もないが、自分はプロの画家だと言い張っている。あいつはいつも夢を追いかけてばかりだよ。
65. Rain or shine
何があっても~だ、という意味の表現。こちらはアウトドアのイベントなどで雨が降っても降らなくても開催すると言う時などに、文字通りの意味でもよく使われる珍しいイディオムです。
“I’ll see you at the airport, rain or shine.”
いずれにせよ、空港で会おう。
66. Under the sun
地球上の全てのものを意味し、最上級と一緒に使われることが多い表現です。
“Gili Trawangan must be one of the most beautiful islands under the sun.”
ギリトラワンガンはこの世で最も美しい島のひとつに違いない。
67. Once in a blue moon
ごくまれに。
“He used to call his grandma once in a blue moon. Now that she has passed away, he regrets not making more of an effort to keep in touch.”
彼はごくまれに祖母に電話をかけた。今や彼女は亡くなってしまったので、もっと連絡をとればよかったと後悔している。
68. Every cloud has a silver lining
どんな悪い状況にも良い面がある。
“Don’t worry about losing your job. It’ll be okay. Every cloud has a silver lining!“
失業しても心配しないで。きっと大丈夫。どんなことにも良い面があるよ!
69. A rising tide lifts all boats
景気が良いときには、関係する人みんなが利益を得るということ。
“When the economy showed the first signs of recovering, everyone started investing and spending more. A rising tide lifts all boats.“
経済が回復の兆しを見せたら、誰もが投資や消費を増やしはじめた。好景気はみんなの恩恵になる。
70. Get into deep water
問題の渦中にいること。先述のイディオム in hot water と非常によく似たイディオムです。
“He got into deep water when he borrowed a lot of money from a loan shark.”
彼は高利貸しからお金をたくさん借りて、まずい状況に陥った。
71. Pour oil on troubled waters
口論のあとに相手の機嫌を良くしようとしたり、再びフレンドリーに接したりすること。この表現は油が海の表面に広がって波を静める力に由来します。
近年の原油流出による海水汚染などの影響で、このイディオムを元の意味とは違ったように捉える人もいるかもしれません。しかし、こういった事実を知っておくのもおもしろいですよね。
“She hated seeing her two best friends arguing, so she got them together and poured oil on troubled waters.”
彼女は親友ふたりがケンカするのを見たくなかったので、ふたりを集めてその場を丸くおさめた。
72. Make waves
問題を起こすこと、劇的な方法で変化を起こすこと。
“She likes to make waves with her creative marketing campaigns. They get a lot of attention from customers.”
彼女は独創的なマーケティングキャンペーンで変化を起こすことを好む。彼らは顧客から大いに注目される。
73. Go with the flow
リラックスして流れに身を任せること。
“Quite often in life, good things happen when you don’t make plans. Just go with the flow and see what happens!”
人生では、計画を立てていないときに良いことが起こるものだ。流れに身を任せて、何が起こるか見てみよう!
74. Lost at sea
混乱したり、どうすればいいかよく分からないこと。
“I am lost at sea with this new system at work. I just can’t understand it.”
仕事の新しいシステムに困惑してる。とにかく理解できないんだ。
75. Sail close to the wind
法律や社会の規範内ギリギリの行為をすること。境界線を押し広げること。
“They fired their accountant because he sailed too close to the wind.”
その会計士はアウトなことをやったので解雇された。
76. Make a mountain out of a molehill
状況の悪さを誇張すること。
“She shouted at him angrily for being five minutes late, but it really didn’t matter that much. She really made a mountain out of a molehill.”
彼女は5分遅刻だと言って彼を怒鳴ったが、それほど大した問題じゃなかった。彼女は本当に大げさだったよ。
77. Gain ground
人気になること、進歩すること、前進すること。
“As Airbnb gains ground in many cities all over the world, many locals complain that they can no longer find a place to live. Landlords would rather rent their places out to tourists and earn more money.”
Airbnbは世界中の都市で人気が出たから、現地の人は住む所がないって文句を言っている。大家さんは、観光客に部屋を貸してお金儲けをしたがるんだ。
78. Walking on air
とてもワクワクして幸せだということ。“Over the moon”, “on cloud nine”, “in seventh heaven”, “in good spirits”などは、幸せについて表現したいときに使える上級フレーズです。
“She’s been walking on air since she found out that she’s pregnant.”
彼女は妊娠が発覚してからずっと有頂天だよ。
79. Many moons ago
ずっと前。
“Many moons ago, we used to be two very close friends. Now we’ve gone separate ways and lost contact.”
ずっと昔は私たちはとても仲良しだった。もう別々の道を歩み、連絡をとらなくなった。
80. Castle in the sky
あまり叶いそうにない、人生についての妄想や希望。
“World traveling used to be a castle in the sky for most people a few decades ago, but with cheap flight tickets and the global use of English, many youngsters are living that dream.”
数十年前、多くの人にとって世界旅行は夢のまた夢だったが、安い航空券や英語のグローバル化のおかげで多くの若者がその夢を生きている。
81. Down to earth
現実的で分別があること。
“It’s a stereotype, but Dutch people are known for being down to earth.”
ステレオタイプだけど、オランダ人は地に足がついていることで知られている。
82. Salt of the earth
正直で善良であること。
“My father is the salt of the earth. He works hard and always helps people who are in need.”
僕の父は善人だ。良く働いて、困っている人たちをいつも助けている。
83. The tip of the iceberg
大きな物事のごく小さな一部のこと。氷山の一角。
“Exceptionally long drought periods are just the tip of the iceberg when it comes to the global impact of climate change.”
気候変動が地球全体に与える影響のこととなると、非常に長い干ばつ期間など氷山の一角にすぎない。
84. Break the ice
誰かと友達になろうとすること。
“He made a weather joke to break the ice.”
彼は打ち解けるために天気のジョークを言った。
85. Sell ice to Eskimos
誰にでも何でも売れるということ。つまり、利益になるようなことに背いたり不必要なものやばかげたものを受け入れたりするよう人を説得するということ。
寒くて雪の多い地域に住むエスキモーには、もちろん氷など必要ありません。彼らに氷を売れるのなら、あらゆる人にあらゆる物を売れるということなのです。
このイディオムを知っておくのは大切ですが、エスキモーという言葉は侮蔑的であると考えられる場合も多いので注意しましょう。
“He’s a gifted salesman, he could sell ice to Eskimos.”
彼は才能あるセールスマンだから、誰にでも何でも売れる。
86. Bury your head in the sand
なにかを見ないふりをして、ある状況を避けようとすること。
“Stop burying your head in the sand. You haven’t been happy with him for years, why are you staying together?”
とぼけるのはやめて。彼とは何年もうまくいってないのに、なんでまだ付き合ってるの?
87. Let the dust settle
何か興奮するような出来事や普通でないことが起こったときに、状況が落ち着いたり元に戻ったりするまで待つこと。
“You just had big news yesterday, let the dust settle and don’t make any decisions yet.”
昨日、ビッグニュースがあったばかりだから、落ち着くまで待って、まだ何も決断してはダメ。
88. Clear as mud
まったくハッキリせず、理解しにくいということ。
“He’s a great scientist, but I find his explanation of bacteria and microbes as clear as mud.”
彼は優れた科学者だけど、彼がするバクテリアと細菌の説明は意味不明だよ。
89. As cold as stone
とても冷たく、感情的でないこと。
“In the Victorian times, many women were told to suppress their feelings and, thus, appeared as cold as stone.”
ヴィクトリア朝では、多くの女性は感情を抑えるように言われていたから、そのせいで冷たいように見えたんだよ。
90. Between a rock and a hard place
困難な状況において、ふたつの不満足な選択肢から選ばなくてはいけないということ。
よく似た意味をもつ別のフレーズには、 “the lesser of two evils”, “between the devil and the deep blue sea”, “between Scylla and Charybdis”, “Hobson’s choice and Catch-22”などが挙げられます。
“I can understand why she couldn’t make up her mind about what to do. She’s really between a rock and a hard place.”
彼女がどうすればいいか決められなかった理由が分かったよ。2つの受け入れがたい選択肢に板挟みになっていたんだ。
91. Nip something in the bud
良からぬ状況が最悪の事態にならないよう、早い段階で芽を摘んでおくこと。
“When the kid shows the first signs of misbehaving, you should nip that bad behavior in the bud.”
子どもが悪さをしはじめたと思ったら、早いうちに対処しておくべきだ。
92. Barking up the wrong tree
望む結果が得られないようなことをすること。
“If you think she’s going to lend you money, you’re barking up the wrong tree. She never lends anyone anything.”
彼女がお金を貸してくれると思っているなら見当外れだ。彼女は誰にも何も貸さないよ。
93. Out of the woods
状況はまだ難航しているが、改善したりマシになったりしたということ。峠は越したということ。
“The surgery went very well and he just needs to recover now, so he’s officially out of the woods.”
彼の手術は成功して今はただ回復が必要なだけだから、峠は越したということだ。
94. Can’t see the forest for the trees
細かいところを見すぎて状況の全体像が掴めていないということ。木を見て森を見ず。
“He’s worried because the flowers haven’t all arrived, but everyone says the wedding has been perfect and beautiful. He just can’t see the forest for the trees.”
彼は花が全て揃っていないからといって心配しているけれど、みんな結婚式は完璧で美しいって言ってる。小さなことが気になって全体が見れていないのね。
95. To hold out an olive branch
ライバルや敵に和解を申し出るということ。
“After years of rivalry with her cousin, she decided to hold out an olive branch and go have fun together.”
いとことの長年のライバル関係の末、彼女は和解を申し出て一緒に楽しむことにした。
96. Beat around the bush
恥ずかしいなどの理由で、要点を話すまでに長い時間がかかること。
“I don’t have much time, so stop beating around the bush and tell me what actually happened.”
あまり時間がないから、ぐだぐだ言ってないで何が起きたのか話してくれ。
次に英語の映画やテレビ番組を観たときは、メモ帳を用意し、おかしな表現を聞き取れたときに後で調べられるようメモしておきましょう。その表現はイディオムである可能性大です。
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