発音もスペルもそっくりな英単語15組とそれらを区別する方法
みなさんの家族に双子はいますか?
それとも友達に一卵性双生児がいる?
中には自分が双子だという人もいるかもしれませんね!
双子とは同時に生まれたきょうだいのこと。
ですから、見た目はそっくりでも性格が全く違うということだってありえます。
親や友達にはそんな違いがちゃんと分かっているものですよね。
さらには、見た目は全く似ていないのに性格や趣味は一緒!なんて双子もいるのです。
おもしろいと思いませんか?
さらにおもしろいのは、英語の世界にも双子の単語というものが存在すること。
類義語とは、意味はとても近いけれども、役割や用法が少し異なる単語のことです。昨日食べたピザが美味しかったと言いたいときは、delicious(美味しい)という単語の代わりにtastyや、yummy、さらにはmouthwateringなんて表現を使ってみるもの良いかもしれません。
類義語の他にも、同じスペルに同じ発音で異なる意味を持つ語(同形同音異義語)や、発音は同じなのにスペルや意味は異なる語(同音異形異義語)、そしてスペルは同じなのに発音も意味も異なる語(同形異音異義語)なんてものまであるのです。
こういったそっくりな単語が会話中に飛び交えば、かなり混乱してしまいそうです。
問題は、そっくりな言葉を区別できるようになり、いつでも正しく使えるようになるための方法ですよね?
それではその方法を見ていきましょう!
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どっちがどっち?そっくりな英単語を区別するためのコツ
辞書や類義語辞典を引く習慣を
外国語学習においては、辞書や類義語辞典はあなたの親友みたいなもの。単語の意味が分からないときは、必ず英和辞典を引くようにしましょう。
ひとつの単語には、たくさんの意味や用法があるものです。質の良い辞書や辞書アプリ なら、その全てが用例と共に載っているはずです。類義語辞典(あらゆる単語の類義語をリストにしたもの)は、似たような意味の単語を区別したいときにも役立つはずです。
また、Visual Thesaurusを使えばワードマップを見ることができるので、類似の英単語を学んだり区別したりするのに役立てることができます。
2つの単語がワードマップ上で離れていれば、その分違いも大きいということ。単語の違いをビジュアルで確認できるため、単語やその類義語がとても覚えやすくなるのです。類義語の検索やディスプレイを、色んな言語でできるのもうれしいポイントです!
その単語を思い出すためのヒントを作る
似通った英単語というのはとてもややこしいのですが、どの単語が何なのか自分だけに思い出せるようなヒントやイメージを作っておくと便利です。
なにか馴染みのあるイメージ(人、物、出来事などなんでもOK)を思い浮かべて、それを単語と関連付けて覚えましょう。もう一度その単語を見たら、ヒントが頭に浮かんで簡単に違いを思い出すことができるはずです。
下記のそっくりな英単語リストでは、こういったヒントの例もいくつか載せているので参考にしてみてください。
フラッシュカードを使って確認
暗記のためにフラッシュカードを使う方法 はたくさんあります。片方の面には単語を書き、もう片方の面には意味を書いて、どれだけ覚えられているか自分でテストしてみましょう。
フラッシュカードは持ち運びにも便利なので、どこにいても空いた時間に復習することができます。フラッシュカードを使っての勉強はオンラインでも可能です。便利な英語のフラッシュカードアプリ10種をこちらからチェックして、今すぐダウンロードしてみてください。
新しい単語は文脈ごと覚える
英単語とその意味だけを覚えていると、すぐに混乱してくるのではないでしょうか。
例えば、こちらは辞書に載っている“rob”と“steal”という類似の単語(後ほど詳しい解説あり)の意味です。
Rob: 個人の所有物を誰かから力ずくで奪うこと
Steal: 他人の所有物を盗むこと
なんだか似ていると思いませんか?ネイティブスピーカーがこれらの単語をどんなふうに使うのか知るためには、実際の文脈や状況ごと聞いてみるしかなさそうです。(とはいえ、強盗の場面に居合わせたくはないですね。)
では、どうすれば英語圏の国に住まずにそれができるのでしょうか?FluentUはそんな目的にも特にぴったりのツールです。映画の予告編や、ニュース、面白いYouTubeのクリップなど、現実的な英語の動画を観ることができて、しかも語彙力を伸ばせる機能まで付いています。
それぞれの動画には参加型のキャプションがあり、知らない単語をクリックすると、その文脈中での意味を確認するこができます。FluentUでは、同じ単語を使った他の動画もオススメしてもらえます。動画で学んだ新しい単語をフラッシュカードやエクササイズなどを使って暗記することができる“学習モード”があるのも特徴です。
こういったタイプの外国語学習では、ネイティブスピーカーの単語の用法をぐんぐん吸収することができます。
発音もスペルもそっくりな英単語:あなたには区別できる?
見た目や音がそっくりな単語だなんてややこしいですよね?でも大丈夫!一度その違いを理解して、たくさん練習を重ねれば、すぐに自信をもって使える単語になるでしょう。
以下のリストには、どの単語がどんな意味なのか覚えやすいようにするヒントを載せてあるものがあります。その他の単語には、自分だけのヒントを作ってみてくださいね!
スペルと発音は似ているが、意味が異なる単語のペア
1. Coarse/Course
Coarse: (形容詞) 表面などがざらざらした、きめの粗い
Is the texture of the jacket you’re wearing smooth or coarse?
あなたの着ているジャケットの生地はなめらかか、ざらざらかどっち?
Course: (名詞)コース、ある科目について学ぶための講座のこと
区別のヒント:
courseという単語には”u”があるため、 「”you”(あなたが)がコースを受けている」と覚えてみましょう。
Are you currently taking a course to improve your English?
あなたは英語力を伸ばすために現在コースを受講しているの?
2. Race/Raise
Race: (動詞) ランニングやサイクリングなどで速さを競う
My neighbor’s children love to race each other home from school.
近所の子供たちは、家から学校まで競走して行くのが好きだ。
この単語はスピードを競う競技のことを指す名詞として使われることもあります。
Which runner won the race this afternoon?
午後のレースはどのランナーが勝った?
Raise: (動詞) 手や旗など、何かを上げる
区別のヒント:
Raiseにある“i”を見たら、誰かが手を挙げているイメージを思い浮かべましょう。
If you want some ice cream, raise your hand now before I finish the whole tub!
アイスクリームが欲しければ、私が全部食べてしまう前に今すぐ手を挙げて!
3. Bear/Bare
Bear: (動詞) 結果を出す、実をつける
I hope this tree will bear more apples next year.
来年はこの木がもっとリンゴを実らせてくれるといいな。
Bare: (動詞) さらす、むきだしにする
When I opened the door, his dog ran up and started to bare its teeth at me.
ドアを開けたら、犬が駆け寄ってきて私に向かって歯をむいた。
4. Desert/Dessert
Desert: (名詞) 砂漠、不毛の地
If you had to go to the desert for three days, how much water would you bring?
砂漠に3日間行くとしたら、どれくらいの水を持っていく?
Dessert: (名詞) ケーキやアイスなど、食後に食べるデザートのこと
Maybe we should have chocolate ice cream for dessert.
デザートにはチョコレートアイスを食べてはどうかしら。
区別のヒント:
Think of the two s’s as an abbreviation (short form) for sweet serving.
Sがふたつ並んでいるのは、sweet serving(甘い一皿)の略なのだと覚えてみましょう。
5. Break/Brake
Break: (動詞) 壊す
Please don’t break those expensive Italian vases.
その高価なイタリアの花びんはどうか壊さないで。
Brake: (動詞) 速度を落す、ブレーキをかける
You should brake your car when you see someone crossing the street.
道を横切る人がいたら、車のブレーキをかけるべきだ。
6. Price/Prize
Price: (名詞) 物の値段のこと
I didn’t buy it because the price was too high.
値段が高すぎたから買わなかった。
Prize: (名詞) コンテストなどの勝者に与えられる賞
If you want to win the first prize, you must practice harder.
一等賞をとりたかったら、もっと頑張って練習しなくてはいけない。
7. Lose/Loose
Lose: (動詞) 失う
Please don’t lose these keys or you won’t be able to get into the apartment.
アパートに入れなくなるから、鍵は絶対になくさないで。
Loose: (形容詞) ゆるい
She’s much thinner now and her clothes have become far too loose for her.
彼女はすごく痩せたから、洋服がぶかぶかになってしまった。
区別のヒント:
特にライティングでは、looseのことを間違えてloseと書いてしなう人は多いものです。これらの単語を正しく使うために、looseという単語にoが二つ並んでいるのを、ゆるくてスペースが余っているというイメージで覚えましょう。
8. Plain/Plane/Plan
Plain: (形容詞) 平凡な、飾り気のない
This dress is too plain. I prefer something with a floral print.
このドレスは地味すぎる。花柄がある方が好きだ。
Plane: (名詞) 飛行機、airplaneの略
How long will the journey take by plane?
その旅は飛行機でどれくらいかかる?
Plan: (名詞) 計画、予定
My plan is to stay longer in places that are less often visited by tourists.
私の計画は、観光客があまり行かない所に長く滞在すること。
類似の意味を持つ単語のペア
9. Cut/Chop
Cut: (動詞) 包丁やハサミで物を切る
Let’s not cut the cake until everyone gets here.
みんなが来るまでケーキは切らないでおこう。
Chop: (動詞) 包丁などを使って刻む、ぶつ切りにする
You have to chop the garlic finely before you add it to the pan.
ニンニクはフライパンに入れる前に細かく刻まないといけないよ。
10. Rob/Steal
Rob: (動詞) 無理やり誰かから物を奪う
Someone tried to rob him while he was walking home late last night.
昨夜、彼は家に歩いて帰る途中で強盗に遭いかけた。
Steal: (動詞) 違法に、または許可なく他人の物を盗む
If I accidentally leave my phone in the park, will someone steal it?
公園に携帯を置き忘れたら、誰かに盗まれるかな?
区別のヒント:
先述した通り、これらの意味は良く似ています。しかし、このふたつの単語は全く別の使い方がされるのです。
Robの方は暴力を伴うような一度きりの出来事です。例えば、道で誰かに驚かされて、凶器を突き付けられ、財布を出せと言われたら、それはrobbingに当たります。
一方stealは、誰かに見られずにズルズル長引くこともあるような盗みのこと。あなたがトイレに行く度に同僚が財布からお金を抜き取るなら、stealingの方に当たります。
ただし、これらの動詞を混同して使ってしまっても、ネイティブスピーカーは意味を理解できるはずです。
11. Lend/Borrow
Lend: (動詞) 後で返すという条件で一時的に物を貸す
You left your wallet at home? That’s okay, I can lend you some money.
財布を家に忘れてきた?大丈夫、お金を貸してあげるよ。
Borrow: (動詞) 後で返すという条件で一時的に物を借りる
I have a history test tomorrow. Could I borrow your book to study?
明日は歴史のテストがある。勉強するために君の本を借りてもいい?
12. Hear/Listen
Hear: (動詞) 聞く。音を耳にすること。
Did you hear the doorbell ring?
玄関のチャイムが聞こえた?
Listen: (動詞) 音を注意深く聴く
I like to listen to music while I’m driving.
運転中は音楽を聴くのが好きだ。
区別のヒント:
これらの動詞は何かを耳で聞くという点でとてもよく似ているのですが、違いは興味があるかどうかです。
listenは興味をもって聴くということ。例えば、コンサートではメロディーに集中して音色を楽しむので、音楽を聴きます(listen)。
一方hearの場合は、意識して注意を払っているわけではありません。道の向こうから誰かに名前を呼ばれたら、注意して聴こうとしなくても、声が聞こえて(hear)くるものです。
13. Ice/Snow
Ice: (名詞) 氷
It was so cold last night that my car’s windows were covered in a layer of ice this morning.
昨晩はとても冷え込んだから、今朝、車の窓が氷で覆われていたよ。
Snow: (名詞) 雪
The weatherman says that light snow is expected today.
天気予報によれば、今日はうっすら雪が降るらしい。
区別のヒント:
Snow is soft、つまり雪は柔らかいということで、ssの頭文字で覚えましょう。
対してiceは、飲み物にも入っているように固くて透明です。
14. Amount/Number
Amount: (名詞) 数字や量の総計。不可算名詞に使われる
You must use this amount of baking powder for the cake to rise.
ケーキを膨らませるには、この量のベーキングパウダーを使う必要がある。
Number: (名詞) 総数。可算名詞に使われる
The number of tickets sold this year has increased by 20 percent.
今年売り上げたチケットの総数は去年より20%上昇した。
区別のヒント:
“the number of ”を使うべきところで“the amount of”を使ってしまうというのはよくある間違いです。数字は数えられるものなので、“the number of”は数えられるものと組み合わせて使われます。
15. See/Watch/Look
See: (動詞) 見る、目や視覚で認める
Did you see him throw the ball at the window?
彼がボールを窓に投げるのを見た?
Watch: (動詞) 観る、注意深く観察する
We’re all set to watch the football game on TV tonight.
今夜はみんなテレビでフットボールの試合を観ることになっている。
Look: (動詞) 見る、何かに目を向ける
Please look at this picture before you start drawing.
描き始める前にこの絵を見てください。
区別のヒント:
これら3つの動詞は目を使って何かを見るという意味で共通していますが、意図があるかという点でそれぞれ意味合いが異なります。
“see”は意図なく何かを目にするという意味で使われることの多い動詞です。犬を散歩しているときに、偶然誰かが窓にボールを投げているのを目にした場合などです。
テレビを観たりフットボールを観戦したりするときは、テレビ番組でなにが起こるのか、試合で誰が勝つのかを目的をもって見ているので、“watch”が使われます。。
“Look”を使うのは見るものに注意を払うときに使うます。つまりこの場合にも目的があることになります。しかし、“look”は何かに素早く注目することを指し、一方“watch”にはしばらく時間がかかります。映画を観るときは“watch”を、写真を見るときは“look”を使うのはそのためです。
今回は、お互いにそっくりで使い分けがややこしい単語のご紹介でした。違いをはっきり理解して、自信をもって正しい方を選べるようになってもらえましたか?この記事をコピーして、いつでも迷ったときに参考にしてみてくださいね!