英語‐小説

小説でも映画でも楽しめる英語の古典作品15選

「本の方が良かった。」

小説をもとに映画化された作品の感想を誰かに尋ねたら、この台詞を耳にすることが多いですよね。

もちろん、小説の映画化にはひどいものもあります。けれども中には小説の世界観をとてもよく再現できていたり、小説とは違うまた新たな美しい作品に仕上がっていたりすることがあるのも確かです。

「ハリーポッター」や「トワイライト」などの比較的新しい人気作品から、「シャイニング」や「時計じかけのオレンジ」などのひと昔前の傑作に至るまで、小説をもとに映画化された作品はたくさんあります。

映画化された小説には、長年多くの人に読み継がれてきた古典文学が多いものです。とても古くて読みにくい作品などの場合は特に、こういった映画がとても優れた英語の学習ツールとなるのです

今回は映画としても楽しめる英語の古典小説の中から定番の15作品をリストにしてご紹介します。

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「古典」の小説って?

古典作品の中には読んだり聞いたりしたことがあるものも多いのではないでしょうか。シャーロック・ホームズや、ジキルとハイド、三銃士などは全て古典文学の作品なのです。

近代文学の中から“古典”を見つけ出すのは簡単でありません。「ハリー・ポッター」や「トワイライト」はとても人気ですが、その人気は数年先も続いているでしょうか?数百年先は?古典文学とは、“時の試練に耐えてきた”ものであり、つまりは書かれてから長きに渡って愛され、今なお読み継がれている作品のことなのです。

なんだか不思議だと思いませんか?1900年代の初頭に書かれたものが、今でもまだおもしろいだなんて。

古典文学はたいていの場合とても良く書かれており、筋や登場人物もおもしろいものです。しかしなにより英語の古典文学の良いところは、読者がいつどこに住んでいても理解できるような普遍的なテーマ(主題)が扱われている点です。例えば愛や友情、欲、問題の解決や克服などのテーマが挙げられるでしょう。

英語の古典作品の映画を観る理由とは?

英語学習者が古典小説の映画版を見ることで得られるメリットはたくさんあります。

  • 目当ての小説を英語で読むのが難しい場合、映画を観ることでストーリーを楽しんだり、より理解したりすることができます。
  • 映画を観ることで、小説をどれだけ理解できていたか確認することができます。
  • 古典作品は古いため、聞き慣れない言葉が使われていることもあります。映画を観れば、そういった単語の使い方や発音を知ることができます。
  • 古典作品の映画版を観れば、時代によって変化してきた様々な話し方を学ぶこともできます。
  • どの小説を読もうか迷っているときは、まず映画を観てみましょう。あまり時間をかけずに、どんな内容なのか知ることができます。

古典小説の映画版は観るだけでとても良い勉強になります。では、これをさらにやりがいのある学習にするためのポイントを確認してみましょう。

古典小説とその映画版から英語を学ぶには

映画を観たり本を読んだりするときはリラックスして楽しむものです。けれども、勉強をするときは必ず頭を使わないといけませんよね。以下では映画を観ながらもしっかりと学習を行うための方法をいくつか見てみましょう。

  • 小説が難しすぎるため映画を観ている場合は、映画を観終えてからもう一度その小説に挑戦してみましょう。驚くほど理解できるようになっているはずですよ!
  • 映画をいくつかのパートに分けて、少しずつ観てみましょう。映画のパートをひとつ観終えたら、小説の同じ部分を読み進めていきます。ストーリーは同じですか?映画で使われなかったシーンがありませんか?なぜその部分は使われなかったのでしょう?その“消された”シーンは、もし映画で描かれていたらどんなふうになっていたでしょう?
  • 先に本を読んだ場合は、映画とは異なるイメージを思い描いていたかもしれません。そのような場面を再読し、正しく読めていたか確認してみましょう。
  • 映画より先に本を読むときは、よく理解できない部分をメモしておきましょう。そのような場面を映画で確認すれば、よく理解できるはずです。
  • ボキャブラリーを予習しておきましょう。本を読んだり映画を観たりするときはノートを用意し、知らない単語を書き記しておきます。次にまたその単語が出てくると、しっかりボキャブラリーが身に付くはずです。
  • この方法はポップカルチャーを学ぶのにもぴったり!自分が古典作品を映画化するとしたら、それぞれのキャラクターにどんな役者をキャスティングしますか?その理由は?
  • その作品がどのような時代設定なのかは知っておく必要があります。現代の映画とはどこがどう違いますか?登場人物の話し方にも着目してみましょう。1800年代が舞台ならば発音は真似しない方が良いかもしれませんが、現代人と同じように発音されている単語も発見できるでしょう。

アイデアが盛りだくさんですね!いくつか試してみてもよし、全てに挑戦してもよし、これらのアイデアを用いれば映画や小説を使ってたくさんのことが学べるはずです。

映画でも楽しめる英語の古典文学15選

とても人気のある作品は一度ならず何度も映画化されることがあります。今回はみなさんにぴったりの作品をピックアップしたので、ぜひ楽しんで下さい!

映画化された古典小説

1. “Little Women” ルイーザ・メイ・オルコット著

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映画: “Little Women” (1994)

日本では『若草物語』として知られるこの作品は、国の内戦、家族の問題、男性との恋愛など、様々な出来事をともに乗り越える4人姉妹の絆が描かれた物語です。

「お金に勝る家族の大切さ」という分かりやすいテーマが人気で、これまで6度の映画化、4度のテレビドラマ化(日本ではアニメ化まで!)がなされ、さらにはミュージカルやオペラとしても上演されてきました。中でもおすすめしたいのは、ウィノナ・ライダーやスーザン・サランドンが出演する1994年版の映画です。

2. “The Great Gatsby”  F・スコット・フィッツジェラルド著

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映画: “The Great Gatsby” (2013)

ミステリアスな大富豪ジェイ・ギャッツビーは全てを手にしているように見えます。美しい女性に恋をしており、豪華なパーティーを度々開き、欲しい物はなんでも持っているのです。

しかし彼の夢のような豪邸は、実際に単なる夢なのかもしれません。映画版ではレオナルド・ディカプリオが謎めいた主人公を完璧に演じました。

3. “Dracula” ブラム・ストーカー著

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映画: “Dracula”

ドラキュラという言葉は聞いたことがあっても、ストーリーを知っている人はそう多くないのでは?若き英国人男性とその婚約者が、トランシルヴァニアの吸血鬼ドラキュラに出会い、恐ろしい世界へと巻き込まれていきます。

上記の映画タイトルにはリンクもなければ年も記載してありません。その理由は一つの映画に絞り切れなかったから!ゲイリー・オールドマンがドラキュラを演じる1992年版や、(「トワイライト」よりもずっと前に)ドラキュラを魅力的な存在として描いた1979年版などがおすすめです。

4. “The Legend of Sleepy Hollow” ワシントン・アーヴィング著

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映画: “The Legend of Sleepy Hollow” (1999)

内気なイカボッド・クレーンは意中の女性の気を引くことができないままパーティーを後にします。馬に乗って家路へ向かっていると、なんと恐ろしい首なしの騎士が手に頭を抱えて現れました!

この古典短編ホラーは、ハロウィンの時期を中心にいくどとなく翻案されてきました。ジョニー・デップ主演の1999版“Sleepy Hollow”は楽しい作品なのですが、原作に忠実ではないので注意が必要です。

5. “The Lion, the Witch and the Wardrobe” C・S・ルイス著

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映画: “The Chronicles of Narnia” (2005)

4人の子どもたちがクローゼットの中に隠された素晴らしい世界を発見します。この世界は危機にさらされていますが、子どもたちが弱点を乗り越え、それぞれの強みを生かして、奇妙な生き物たちが住む世界を救います。

本のシリーズと同様、映画シリーズも美しく魅力的な作品に仕上げられています!

6. “The Lord of the Rings”  J・R・R・トールキン

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映画: “The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring” (2001)

ホビット(足の大きな小人)とその仲間たちが、世界を救うために破壊しなければならない魔法の指輪を求めて冒険します。

原作シリーズは一部の英語学習者にとっては難しいかもしれませんが、傑作の映画シリーズを代わりに観て、大人気のファンタジーの世界を楽しんだり英語を学んだりするのに役立ててみてください。

7. “The Secret Garden” フランシス・ホジソン・バーネット著

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映画: “The Secret Garden” (1993)

我儘な少女と車いすに乗った少年が、友情と秘密の花園の力を借りて、互いから色々なことを学びます。この小説と映画は、身体的、精神的な自分の障害を乗り越えようという気持ちにさせてくるでしょう。

本来この作品は子ども向けなので、英語学習者の読書や映画鑑賞にも最適です。

8. “The Last of the Mohicans” ジェイムズ・フェニモア・クーパー著

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映画: “The Last of the Mohicans” (1992)

色々な人種が入り混じった敵味方の戦いのさなか、戦いながらも大佐の2人の娘を守らなくてはいけません。この作品の舞台はフレンチ・インディアン戦争の時代で、当時の両国民たちが直面した緊張感が描かれています。

映画版ではダニエル・デイ=ルイスがいつまでも記憶に残る演技を披露しました。(サウンドトラックも最高ですよ!)

9. “To Kill a Mockingbird” ハーパー・リー著

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映画: “To Kill a Mockingbird” (1962)

とある白人の弁護士は、女性暴行の容疑を着せられた黒人男性を弁護し、彼の子どもたちを脅威や暴力から守ろうとします。“To Kill a Mockingbird”(邦題:アラバマ物語)はアフリカ系アメリカ人への差別の教訓として今なお学校で読まれている小説です。

小説も映画も共に1960年代初期の作品なので、古い言語やスラングに注意しましょう!

10. “One Flew Over the Cuckoo’s Nest” ケン・キージー著

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映画: “One Flew Over the Cuckoo’s Nest” (1975)

反逆的ではあるが正気の男が精神病院に入れられ、患者をコントロールするひどい看護師たちに反抗するよう仲間を感化していきます。

この作品は精神病院の物語として読むことも、人生の物語として読むこともできるでしょう。あなたは人に言われたことしますか?それともシステムを変えようとする?有名な映画版では、ジャック・ニコルソンがクレイジーで素晴らしい演技を見せました。

映画に影響を与えた古典文学

古典小説をそのまま映画化した作品がある一方で、小説に影響を受けただけに留まる映画もあります。あらすじやテーマは小説から借用している映画もたくさんありますよ!

今回のリストの最後5つは映画に影響を与えた古典作品です。小説にインスパイアされていたとは気が付かないような映画もありますが、作品を知ればきっと類似点を発見できるはずです。

11. “The Taming of the Shrew” ウィリアム・シェイクスピア著

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影響を与えた映画: “10 Things I Hate About You” (1999)

90年代のティーン向けコメディが実はシェイクスピア戯曲の翻案だなんて驚いてしまいますよね。

両作品に共通するのは、ある男が女性に恋をするが、彼女と一緒になる前にその姉にも相手を見つけなければならないという点。映画ではオリジナルの登場人物名が使われています!

12. “Pygmalion” ジョージ・バーナード・ショー

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影響を与えた映画: “She’s All That” (1999)

映画“She’s All That”はバーナード・ショーの戯曲『ピグマリオン』を基にして作られた作品ですが、その『ピグマリオン』は実はギリシャ神話を基にしているのです。これらに全てに共通するのは、ある男性が不完全な女性を美しくパーフェクトな女性に仕立て上げ、その女性と恋に落ちるというストーリーです。

13. “Frankenstein” メアリー・シェリー著

影響を与えた映画: “Young Frankenstein” (1974)

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古典小説を引用してその続きを描く映画がありますが、こちらはその一例です。原作ではDr. フランケンシュタインが男を作り、彼に命を吹き込みます。

メル・ブルックスの映画では、Dr. フランケンシュラインの孫が祖父の城を相続し、死者の蘇らせようとします。この映画はジョークたっぷりの笑える作品です。あなたはどのくらい理解できますか?

14. “The Scarlet Letter” ナサニエル・ホーソーン著

影響を与えた映画: “Easy A” (2010)

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この作品は原作でも映画でも、誠実であること、そして噂やゴシップによって集団が個人に敵対する様子などを描いています。原作には、ある女性が配偶者に対する不義(adulterer)を意味するAという文字のあるシャツを着させられるという場面があります。

映画では、若い生徒が噂を利用して自分の利益となるよう、わざと似たようなAのシャツを着るシーンがあります。

15. “The Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde” ロバート・ルイス・スティーブンソン著

影響を与えた映画: “The Nutty Professor” (1996)英語‐小説

映画では肥満の男性が奇妙な薬品を飲んでスリムな男性に変身し、性格まで完全に変わってしまいます。

薬品を使って善良な人間から悪の人間へと変身する『ジキル博士とハイド氏』の現代版のような作品なのです。

 

英語の古典文学はとても大切な文化の一部であり、これまでに多くの映画がその影響を受けてきました。次に古典小説を読んだときは、これまでに見た映画のことを振り返ってみてください。その小説からインスピレーションを得た映画が一つは思い浮かぶはずですよ!

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