
英語の能動態と受動態:実践ガイド(ルール+実生活での例文)
英語での能動態と受動態の違いを正しく理解しましょう。
例えば何かしくじってしまった・・・
恋人のお気に入りのランプを壊してしまいましたか?
飛行場に友達を迎えに行くのを忘れてしまいましたか?
1時間仕事に遅れてしまったのでしょうか?
そんな時は、ネイティブの人がするように、いざこざを回避するための小さなトリックを使いましょう。
それは受動態と呼ばれています。
受動態は、英文法における重要な2つの形態のうちの1つです。もう1つは、能動態と呼ばれます。
受動態を使うと、実際の責任を背負わずに、自分のミスを述べることができます。
The lamp was broken.(ランプが壊れました。)
A meeting was missed.(会議は欠席しました。)
Mistakes were made.(間違いが起こりました。)
これはほんの一例ですが、英語の能動態と受動態を知ることは、ネイティブのように話したり書いたりするための助けになります。この記事では、英語の能動態と受動態の違いと、その効果的な使い方を紹介します。
残念ながら壊れたランプは、私たちにはどうすることもできませんが・・・。
英語の能動態と受動態:ルールと勘違いや間違い
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英文法における形態とは?
英語の能動態と受動態については、聞いたことがあると思います。
でも・・・実際には何を意味しているのか知っていますか?
どちらも、主語とその文章の中で起こる行動が関係していますが、能動態の文では、主語が行動を起こします。受動態は、主語に対して行動を起こすのです。
能動態の文例:
The woman throws the baseball.
(その女性は野球ボールを投げる。)
この文の主語は“the woman”です。彼女は野球ボールに対して行動 (throws) を起こしています。
受動態に書き換えましょう:
The baseball is thrown by the woman.
(野球ボールはその女性によって投げられる)
ここで主語となる“the baseball”は、何も行動を起こしてはいません。そうではなく、女性による行動 (is thrown)を受けているのです。
複雑に見えますか?ここにあるオンラインの文法エクササイズをやって、2つの違いに慣れていきましょう。
englisch-hilfen.de: このエクササイズでは、文が能動態か受動態かを見分けなければいけません。能動態から受動態、受動態から能動態へと文を書き換えるエクササイズもあります。
The University of California Davis: これも似たようなエクササイズです。初めに、その英語が能動態か受動態かを答え、その後に反対のものに書き換えます。
Passive Practice worksheet: このワークシートには、全て受動態で書かれた短い文章があります。その文章を能動態に書き換えてみましょう。
FluentU: FluentUは英文法における形態のような、文法の概念を実社会の文脈の中で学ぶことができる完璧なツールです。FluentUは映画のトレーラーやミュージックビデオ、感動的な話など、実際に使われている英語の動画を提供しています。全ての動画は、パーソナライズされた言語レッスン用に進化しています。例えば、この可笑しなレストランの動画を使って、自然に使われている受動態を聞いてみましょう。実際に英語の能動態と受動態がどのように使い分けられているのかが分かるはずです。
FluentUにはたくさんの面白い動画が収録されています。下の画像を参考にしてください。
FluentUの動画には、インタラクティブな字幕が付いているので、英語の動画を簡単に見ることができます。どの単語でもタップするだけで、その意味やイメージ画像、役に立つ例文を見ることができます。
例えば、”brought”という単語をタップすると、下の画像が表示されます。
FluentUなら、動画に出てくる全ての単語を学ぶことができます。左右にスワイプして、学んでいる単語の例文を確認してみましょう。
動画は、ジャンルやレベルことに分類されているので、自分にぴったりのものを簡単に見つけることができます。さらにFluentUは、学習中の単語を記憶し、学習済みの単語を元にして、あなたに合った動画を教えてくれます。
パソコンでFluentUのウェブサイトを開いて、早速始めましょう。iTunesストアや Google PlayストアでFluentUのアプリをダウンロードすれば、さらに便利になりますよ!
FluentUの無料トライアルを使って、全ての動画ライブラリーをチェックしてみてください。
能動態の裏に隠される主語
ヴァージンアメリカン航空は、退屈な飛行機の機内安全ビデオを、キャッチーな曲を使って新しくしました。これは賞を獲得してもおかしくはないほど素晴らしいビデオです。
この動画内の全ての文が能動態であることに気づきましたか?数え切れないほどの能動態が登場します。
Turn your electrical devices off as fast as you can
(電子機器の電源をできる限り早く切ってください)
Fly away with me
(私と一緒に飛んでください)
Insert the metal end into the buckle until it clicks
(カチッと音がするまで、バックルに金属端部を挿入してください)
どれも能動態ですが、これらの文章には主語がありません。なぜなら、ここでの主語はyou(あなた)であり、それらは暗黙の了解として隠されているのです。また、この文章はどれも命令文です。つまりこの動画では、あなたのやるべきことを伝えているのです。
話し手があなたに対して話していることは、文脈を見れば簡単に分かるので、わざわざyouを言う必要はありません。
受動態は避けるべき?
もしかしたら、英語では受動態よりも能動態を使った方がいいと聞いたことがあるかもしれません。実際、ほとんどのネイティブの人々もこのように学校で習います。
それって本当何でしょうか?
答えは:時にはそうとも言えます。
受動態は、時に文章を複雑にし、間接的で弱いものにしてしまいます。次の2つの文を比べてみましょう。
例:
The Green party won the election.
(選挙で緑の党が勝った。)
The election was won by the Green party.
(その選挙は緑の党によって勝ち取られた。)
初めの文(能動態)は、分かりやすく簡潔で、直接的です。2つ目の文(受動態)は、長めで、重要な情報を最後までもったいぶっている感じです。
しかし、下記のような決まった状況によっては、受動態をあえて使うことがあります。
- 責任を追求したくない:この記事の初めでも触れたように、誰がそれをしたのかということに触れずに、起こったことを述べたい時には、受動態を使うことがあります。
- 選択肢がない:誰がその行動を起こしたのか分からず、能動態を使うことができないこともあります。
例:The bicycle was left beside the road.(自転車が道路脇に残されていた。)ここでは、誰がその自転車をそこに残していったのか分かりません。つまり、能動態の文章にするための主語がないのです。
- 学術的、科学的な文脈のものを書いている:研究者は、時に受動態を好んで使います。研究の結論に、自分自身のことを含めたくないからです。受動態にすることで、その文章は謙虚に聞こえますし、研究した人ではなく、研究そのものに焦点を当てることができるのです。
能動態のwe discovered interesting results (私たちは面白い結果を発見した)と、受動態のinteresting results were discovered(面白い結果が発見された)とでは、違いがあることが分かります。
- メリハリのある創造的な文章を書く:受動態を適度に使うことで、何度も同じ構成の文を繰り返さずにすみます。読者とって面白いメリハリのある文章を書くことができるのです。
過去形での英語の能動態と受動態
英語の能動態と受動態を過去形にすることはそんなに難しいことではありません。特に能動態の文を過去形にすることは簡単です。単に、動詞を過去形に変えればいいのです。
The woman throws the baseball. → The woman threw the baseball.
(女性は野球ボールを投げる。)→(女性は野球ボールを投げた。)
受動態になると少し複雑になります。助動詞となる“to be”と、動詞の過去分詞を使わなくてはいけません。
The baseball was thrown by the woman.
(野球ボールはその女性によって投げられた。)
Reverso Conjugationで英語の動詞の過去分詞を見つけてみましょう。検索バーに動詞を入力して、“Conjugate”(活用する)のボタンをクリックするだけです。
過去形で受動態を使う例をもう少し挙げてみましょう:
The books were read by all students.
(その本は、全生徒に読まれた。)
I was given a gift by my aunt.
(私は、叔母からプレゼントをもらった。)
We were told to wait outside.
(私たちは外で待っているように言われた。)
よくある間違いの1つは、文章の中に“to be”の動詞を見つけたら、それだけで受動態だと勘違いしてしまうことです。必ずしもそうではないのです。
例えば、この動画の中で、イーシャ・セサイ が アンダーソン・クーパーに史上最悪のブラインドデート(初対面の2人が日程を決めて会うこと)に連れて行かれたことを伝えるシーンを見てみましょう。セサイはクーパーに“You were vouching for him.”(彼のことを保証していたよね。)と言います。
(To vouchとは、何かを支持する、推薦することです。)
受動態のように見えませんか?でも、この vouchingはvouchという動詞の過去分詞ではないのです。過去分詞であれば、vouchedとなるはずです。
この文章は能動態です。主語は、You (アンダーソン)で、彼はデートに来るその男の人のことをvouching(保証する)していたということです。
過去分詞を見つけ出す練習をしましょう。思っているよりもすぐに自然とできるようになりますよ!
Have your English voice questions been answered?
(あなたの英語の形態の疑問に答えてもらえましたか?)
いや、言い直しましょう。
Have we answered your English voice questions?
(私たちは、あなたの英語の形態の疑問に答えたでしょうか?)
そう願っています!英語の能動態と受動態はどこにでも溢れているので、もしかしたら無意識のうちにすでに使っている人も多いかもしれません。そうでないとしても練習を重ねれば、あっという間に完璧な英語の能動態と受動態を使えるようになるはずです。