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笑える上に考えさせられる!面白くてスマートな英語のユーモア小説17選

日本語で好きなジョークを思い浮かべてください。

笑えましたか?

では、それを英語に翻訳してみてください。(もちろん翻訳アプリ使ってもかまいません)

翻訳したそのジョーク、誰か笑ってくれそうですか?

たぶん無理でしょう。

ユーモアは単に言葉の意味だけで成立するものではありません。住んでいる場所や話す相手によるものであり、過去や現在の出来事にも大いに関わってくるものなのです。

また、ユーモアはコミュニティーのかかえる問題を面白く表現したものでもあります。つまり、面白い話からは、それが出来上がった社会背景を学ぶことができるのです。

ある言語で会話をするには、その言語を話す相手の属する社会について知っている必要があります。そして社会のことを知るためには、笑えて、しかも考えさせられる物語を読むことほど良い方法はありません。

面白い物語が英語圏の社会について教えてくれること

外国語学習とは、単に言葉や文法を学ぶことではありません。その言語が話されている土地の文化を学ぶことも必要なのです。

英語で会話をしていると、単語の意味は全て知っているのに何を言っているのか理解できないことがあるのではないでしょうか。ユーモアのある物語を読むと、こういった面でも英語が上達してくるはずです。

  • 風刺が理解できる。笑える物語というのは、ユーモアを利用して人や社会を批判する風刺文学 であることが多いものです。コミュニティーがかかえる問題の大事な情報を得られたり、英語の文脈から単語、フレーズ、概念まで理解できるようにもなるでしょう。
  • パロディーが理解できる。 パロディーとは既存の物語や芸術作品を真似て原作をからかったような作品のことです。その文化における重要な文学作品やその大まかな内容が素早く理解できるようになります。
  • 内輪のジョークが学べる。どんな文化にもユニークな内密のジョークがあるものです。人々はそれを経験を通して学ぶため、門外漢にはどうしても理解できないものなのです。ユーモアはそういった秘密のジョークに基づいていることが多いため、コミュニティーの内側をのぞき見ることができます。実はインターネット内にさえ独自のジョークが存在します。
  • 歴史を学べる。風刺、パロディー、内輪ジョークは全て過去の出来事の上に成り立っています。笑える話そのものが過去の出来事だったりもしますよね。ユーモアを楽しむことで、そのコミュニティーの歴史の重要な情報を拾うことができるのです。(この後ご紹介するリストの最後の作品はその典型です。)
  • ダジャレが分かるようになる。Punsとは、一つの文の中で二つの意味をもつ単語のことを指す、いわゆるダジャレのようなものです。英語初心者には分かりにくいこともありますが、たくさんの例に触れることで分かるようになるでしょう。こちらの記事では、英語におけるpunsの用法が説明されています。
  • ユーモアは社会の縮図。この点は上記全てのまとめのようなものです。要するに、英語で書かれたユーモアたっぷりの物語を読めば、過去の出来事や、時事問題、社会についてよく理解することができるので、世界中のネイティブスピーカーと会話をするときにも役立てることができるのです。

FluentUはユーモア小説と併せて使うことができて、本物の英会話がしたいと考えている人にも役立つ優れたリソースです。FluentUにはインタビュー、コマーシャル、コメディ、ビデオブログ、映画の予告編などなど、楽しくて現実的な動画がたくさんあり、それらを使って自分だけの英語のレッスンを受けることができます。

インテリジェントかつ面白い!英語で書かれたユーモア小説17選

1. “Captain Underpants” デイブ・ピルキー著

単純でクレバーな物語がお好きな人にはこの本がオススメです。マンガを描くのが大好きなふたりの主人公、ジョージとハロルドは、学校ではいたずら好きで有名です。

ある日ふたりは悪さをしているところを校長先生に見つかってしまい、罰として雑用をさせられますが、なんとかそこを抜け出します。そしてなんと、校長先生を催眠術にかけて、自分たちの作ったキャラクター、キャプテン・アンダーパンツに変身させてしまうのでした。

このストーリーでは大人が子供を支配する関係性が描かれています。この作品のユーモアは、主人公の二人が色々な工夫をこらしてその立場を逆転させ、それを楽しむところにあります。

笑える挿絵とユーモアがたっぷりで、中には飽きれてしまうような内容もありますが、とっても面白くて楽しい物語です。

ここが面白い:

“George and Harold were usually responsible kids. Whenever anything bad happened, George and Harold were usually responsible.”

ジョージとハロルドはたいてい信頼できる子どもたちだ。何か悪いことが起こったときはいつでも、ジョージとハロルドはたいてい信頼できるのだ。

2. “XO, OX: A Love Story” アダム・レックス著

ガゼルと牛の恋愛について真剣に考えたことがある人なんてなかなかいないのでは?そんな恋愛関係が実在したら面白いに違いない、ということを証明してくれるのがこの物語です。

恋の病に陥った頑固な雄牛がセレブなガゼルを射止めるために書いたいくつものラブレターを通して物語は進みます。楽しいイラストも相まって心に残る作品に仕上がっています。

子ども向けの本であるようにも感じますが、求められない愛情というテーマや、言葉を使った作者の表現力は、大人の読者にもきっと楽しめるはずです。

ここが面白い:

“You are so graceful and fine. Even when you are running from tigers you are like a ballerina who is running away from tigers.”

「君はとても優雅で美しい。虎に追いかけられているときでさえ、まるで虎に追いかけられているバレリーナのようだ。」

3. “Hunting Deceitful Turkey” マーク・トウェイン著

マーク・トウェインはアメリカ文学における伝説的作家の一人です。代表作には『トム・ソーヤーの冒険』や『ハックルベリー・フィンの冒険』などがあります。トウェインが感謝祭の夕食のためにターキーを撃とうとした際の現実の出来事を語るこの作品は、ターキーに関する話ではアメリカ文学史上最高に面白いと言われています。

ユーモラスな失敗談ではありますが、アメリカでの伝統や儀式にも関係する内容です。

感謝祭とはアメリカやカナダの祝日で、家族が集まって食事をとり、食べ物や身の回りのものに感謝する日です。

一般的にターキーはご馳走のメインディッシュとなるため、アメリカ人にとっては特別な意味のある食べ物です。

トウェインの時代には、この日のためにターキーを狩ることは大人になった証だと考えられていました。このストーリー中では彼がターキーにうまく出し抜かれ、しまいには夕食にトマトを食べる羽目になってしまいます。ターキーの行動の細やかな描写や、独特の誇張表現によって、時代を超えた名作となりました。

1906年に書かれたものなので、現在はあまり使われていないような表現があるかもしれません。例えば、”swindler”という単語は、現代英語では”cheat”(いかさま)”fraud”(詐欺師)などといった単語に置き換えることができます。また、”ostensibly”という単語は、現代で言う”apparently”(うわべは、見せかけは)と同じような意味で使われています。”Beguiled”は欺くという意味の、”shabby”はだらしないという意味の言葉です。

ここが面白い:

“When a mamma-turkey answers an invitation and she finds she has made a mistake in accepting it, she does as the mamma partridge does—remembers a previous engagement and goes limping and scrambling away, pretending to be very lame; and at the same time she is saying to her not-visible children, ” Lie low, keep still, don’t expose yourself; I shall be back soon as I have beguiled this shabby swindler out of the country.”

ママ・ターキーが招待に応じたとき、ママ・ウズラと同じく、招待を受けたのは間違いだったと思った。先にしてあった約束を思い出し、足を引きずってはいまわり、足がとても悪いふりをした。同時に、見えない子どもたちに向かってこう言った。「低くかがんで、動かないで、隠れてなさい。このみすぼらしいインチキ野郎を国から追い出したらすぐに戻ってきますからね」

4. “Let’s Pretend This Never Happened: A Mostly True Memoir” ジェニー・ローソン著

周りに上手く馴染めないと思ったことはありませんか?自分が奇妙で、変で、ぎこちなくて、途方に暮れているように感じたことは?この本の著者はこれまでの人生ずっとそんな風に感じてきたようです。面白くもあり、ハッとさせられる、そんな物語です。ありのままの自分でいるとはどういうことかが描かれています。。

中心となるテーマは、(なかったことにしなくなるような)恥ずかしい瞬間こそが私たちを作っているということ。鳥の格好をして学校に来た妹の話や、彼とのメッセージボードの役割をもつ猫の話などの深くて面白いストーリーが語られつつも、全ての人にとって大切な真剣な話題にも触れられています。

もっと詳しく知りたい人は、まずはワシントンポストによるこの記事を読んでみてください。

ここが面白い:

“Dear Victor: Wow. That … really got out of hand. I’m sending this cat in as a peace offering. I forgive you for all the stuff you wrote on the walls about my sister, and I’m going to just ignore all the stuff you wrote about my “giant ass” (turn cat over for rest) because I love you and you need me. Who else loves you enough to send you notes written on cats? Nobody, that’s who. Also, I stapled a picture of us from our wedding day to the cat’s left leg. Don’t we look happy? We can be that way again.”

「親愛なるビクター。あれ、ほんとに手に負えなくなっちゃったわね。この猫を和解の贈り物として捧げます。あなたが妹について壁に書いたことは許します。それに、私の“巨大なお尻”についてあなたが書いたことも無視してあげます。(猫をひっくり返して休ませて)だってあなたを愛しているし、あなたには私が必要だから。猫にメッセージを書いて寄こすほどあなたの事が好きなのは誰?誰も、よ。それと、猫の左足に私たちの結婚式の写真をホッチキスでとめました。私たち幸せそうね?またそんな風になれるわ。」

5. “The Woman Who Went to Bed for a Year” スー・タウンゼンド著

主人公のエヴァは家族のことでイラついています。子どもたちが出かけると、ベッドによじ登ってずっとそこで過ごします。無関心な夫のために従順な妻になんてなりたくありません。いいかげんな子どもたちのために理想の母になるのもやめました。

するとすぐに予期せぬことが起こりはじめて、家族みんなが本当の姿を見せ始めます。

この小説はコミカルな語り口で、家庭内での従来の役割に疑問を投げかけます。詳しいレビューを読んでみたい人は、The Guardian書評をこちらからご覧ください。

ここが面白い:

“Brian kept the photograph inside an old Bible. He knew it would be safe there. Nobody ever opened it.”

ブライアンは古い聖書にその写真を挟んでおいた。そこなら安全だと分かっていたのだ。絶対に誰も開かないのだから。

6. “Em and the Big Hoom” ジェリー・ピント著

狂気はたいてい病的なものとみなされるものです。気の狂った人たちは遠く離れた謎めいた存在であり、疾患のせいで参ってしまい、人間らしさも無視されるのです。

この小説は統合失調症に苦しむ女性を描いた物語です。語り手はその息子で、彼自身も何が起きているのか理解しようとしており、両親の過去を探ったりもします。喜びや悲しみから疲弊に至るまで、あらゆる感情に溢れた作品です。

独特な登場人物に、この家族をとらえる興味深い視点、そして彼らが母エムに対応する様子などから、この小説のユーモアが際立っています。決してシンプルすぎることはなく、それぞれのキャラクターに人間らしさが光る作品です。完全版のレビューはこちらからご覧ください。

ここが面白い:

“Honestly, I don’t understand Zen. It seems if you don’t answer properly, or if you are rude, people get enlightened.”

「正直なところ、禅のことは理解できない。きちんと答えず、失礼なことをすれば、人は啓発されるみたいだ。」

7. “The Sellout: A Novel” ポール・ビーティー著

こちらの風刺的な作品は2016年に名誉あるブッカー賞を受賞しています。中産階級の家庭に生まれたアフリカ系アメリカ人が主人公の、鋭くてウィットの効いた物語です。父に男手ひとつで育てられた彼は、父の生活を良くしてあげたいと夢見ています。しかし、その父が警官に銃で撃たれて命を落としたことをきっかけに、彼は過激な一歩を踏み出すことになりました。

この小説はユーモラスながら、アメリカ社会の本質に深く切り込みます。世界でも有数の名誉ある賞を受賞した理由については、こちらのレビューを読んでみてください。

ここが面白い:

“If New York is the “city that never sleeps,” then Los Angeles is the “city that’s always passed out on the couch.”

「ニューヨークが“決して眠らない街”なら、ロサンゼルスは“いつもソファで意識を失っている街”だよ。」

8. “How to Build a Girl” ケイトリン・モラン著

これは14歳の女の子を殺して新しい女の子を作る物語です。と言っても、文字通りの殺人の話ではなく、少女の成長を描いた物語なのです。

主人公の少女ジョハンナは、ドリー・ワイルドという新しい名前で人生を変えようと決意します。自分のなりたい女性になるためにとても個人的な出来事を経験していくジョハンナ。自由になるとはどいういうことか、そんなテーマを描いた機知に富む小説です。

素晴らしいレビューはこちらからご覧ください。

ここが面白い:

“There’s no point in drinking if no one’s watching.”

「誰も見ていないならお酒を飲む意味なんてない。」

9. “Something Fresh” P.G. ウッドハウス著

P.G.ウッドハウスの小説はいつもユーモラスな登場人物で溢れていて、ストーリー内のどんでん返しはスイスチーズの穴くらい沢山あります。この物語では、J.プレストン・ピーターズの城から貴重な絵画が盗まれるところからストーリーが展開しはじめます。探偵あり、詐欺師あり、結婚の失敗ありの内容です

このようなクラシックでシンプルな物語は、面白くないわけがありません。この小説の簡単なレビュー はこちらからご覧ください。下記の引用にある“chivalry”という言葉は、男性の女性に対する丁寧な振る舞い(騎士道精神)を意味します。

ここが面白い:

“You remind me of an old cat I once had. Whenever he killed a mouse he would bring it into the drawing-room and lay it affectionately at my feet. I would reject the corpse with horror and turn him out, but back he would come with his loathsome gift. I simply couldn’t make him understand that he was not doing me a kindness. He thought highly of his mouse and it was beyond him to realize that I did not want it.

「あなたを見ていると私が昔飼っていた猫を思い出すわ。ネズミをつかまえると客間に持ってきて、私の足もとに愛情こめてそれを置くの。その死骸にぞっとして猫を追い出すのだけれど、また忌まわしい贈り物をもって戻ってくるのよ。そんなことしてもらっても嬉しくないって分からせることができなかったわ。自分のネズミが誇らしいあまり、私がそれを欲しがっていないなんて気づきもしなかったのね。

You are just the same with your chivalry. It’s very kind of you to keep offering me your dead mouse; but honestly I have no use for it. I won’t take favors just because I happen to be a female.”

あなたの騎士道精神も同じことよ。死んだネズミをくださるのはとても親切なこと。でも正直言って我慢ならないのよ。単に女だからといって好意を受け取るなんてこと私はしないもの。」

10. “The Eyre Affair” ジャスパー・フォード著

こちらのファンタジー小説の舞台はイギリス。文学史上もっとも有名なヒロインの一人、ジェイン・エアが誘拐され、殺されそうになっています。探偵たちは手遅れになる前に彼女を救い出さなければなりません。

ここでは、人々は小説の世界に入ることができて、タイムトラベルも可能、クローンも当たり前という設定になっています。独裁者のルールに従う社会を描きながらも、面白い作品に仕上がっています。

この本の簡単なレビューはこちらからご覧ください。

ここが面白い:

“I shouldn’t believe anything I say if I were you. And that includes what I just told you.”

「私があなただったら私の言うことを信じない。たった今言ったことも含めてね」

11. “The Lumber Room” サキ著

大人は子どもを「知性が劣る人」として扱うのが世の常ですが、こちらは厳しい叔母を簡単に騙し、いつも一枚うわてを取ってしまうニコラスが主人公の物語。

ニコラスはおもしろい物がたくさんあるのに子どもは入ることを許されない物置部屋にいつも魅了されています。この物語では、ニコラスは物置部屋に入れるだけでなく、叔母との主従関係を逆転させてしまいます。

サキの描くキャラクターは面白いだけでなく、頭を使ってどうにもならない状況を打開することでも有名です。

この小説を読んでいると、難しくて理解できない言葉が出てくるかもしれません。例えば、”obstinacy”とは頑固さを意味する言葉で、”debarred”は誰かが何かをするのを禁止するという意味です。

ここが面白い:

“Only that morning he had refused to eat his wholesome bread-and-milk on the seemingly frivolous ground that there was a frog in it. Older and wiser and better people had told him that there could not possibly be a frog in his bread-and-milk and that he was not to talk nonsense; he continued, nevertheless, to talk what seemed the veriest nonsense, and described with much detail the coloration and markings of the alleged frog.

「彼はその朝に限って、カエルが中にいるという一見くだらない理由のため、健康に良いパン粥を食べようとしなかった。歳をとって賢くなったすごい人たちは、パン粥にカエルが入っているなんてありえない、バカなことを言うんじゃないと言った。それでも彼は全くのナンセンスなお喋りを止めず、その存在すら疑わしいカエルの色や模様までこと細かに説明した。

The dramatic part of the incident was that there really was a frog in Nicholas’s basin of bread-and-milk; he had put it there himself, so he felt entitled to know something about it.”

この事件の見どころは、ニコラスのパン粥のボウルには本当にカエルが入っていたというところだ。自分で入れたのだから、そのことを知っていて当然だと彼は思った。」

12. “The Crocodile” フョードル・ドストエフスキー著

イワン・マトヴェーイチは妻と友人とワニを見に行き、生きたままワニに丸みにされてしまいました。けれども、ワニの中で居心地が良くなった彼は出てこようとしません。続きはとても面白く、この短編は古典の名作となりました。

1865年にロシアで出版された作品なので、中にはややこしい表現もみられます、例えば、 “arcade”とは昔の人が遊びに出かけた屋根付きの通りのことを指す古い言葉です。

ここが面白い:

“Alive and well,” answered Ivan Matveitch, “and, thanks to the Almighty, swallowed without any damage whatever. I am only uneasy as to the view my superiors may take of the incident; for after getting a permit to go abroad I’ve got into a crocodile, which seems anything but clever.”

「生きているし元気だ」イワン・マトヴェーイチは答えた。「ケガもなく飲み込まれて、神に感謝したい。ただ、上司がこの事件をどう思うかだけが心配だ。外国へ行く許可をもらったあとにワニの中に入ったのでは、全く利口には見えないからね」

13. “The Nose” ニコライ・ゴーゴリ著

こちらはコワリョーフという人物の鼻がなくなって勝手に動き出す物語です。面白い出来事がたくさん起こるのですが、なんと鼻は彼の地位を上回り、ついには政府の上官の手に渡ります。

1836年に書かれたこの小説は、階級に固執するロシア社会を批判する内容です。こちらにも現代英語ではあまり使われないような言葉が出てきます。”Propriety”とは礼儀正しく、社会のルールに従って振舞うという意味です。

ここが面白い:

“The nose looked at the Major and frowned a little.”

鼻は少佐を見ると、少し顔をしかめた。

14. “The Ransom of Red Chief” O・ヘンリー著

二人の男は少年を誘拐したものの、彼があまりにもいたずら好きなので、結局は彼を父親に返し、自分たちの金を家族に支払う羽目になります。

こういった意外な展開が面白い、時代を超えて記憶に残るようなO・ヘンリーの作品です。

ここが面白い:

“If you don’t behave,” says I, “I’ll take you straight home. Now, are you going to be good, or not?” (This was said by the kidnapper.)

「行儀よくしないなら」私は言った。「君をこのままうちへ連れて帰るぞ。さあ、良い子にするのか、しないのか?」(これは誘拐犯の発言です。)

15. “Three Men in a Boat” ジェローム・K・ジェローム著

この小説は、もともとはいたって真面目な回顧録として書かれるはずだったのですが、面白い要素が盛りだくさんだったため、ユーモア小説として出版されることになりました。

この物語は3人の男がイギリスのテムズ川をボートに乗って旅すると言う内容で、道中で出くわす面白い出来事が描かれています。

完全版のレビューはこちらから。

ここが面白い:

“George goes to sleep at a bank from ten to four each day, except Saturdays, when they wake him up and put him outside at two.”

ジョージは毎日10時から4時まで銀行に睡眠をとりに行く。だが日曜は別だ。彼は起こされて2時に追い出されてしまうから。

16. “A Confederacy of Dunces” ジョン・ケネディ・トゥール著

この小説は、イグナティウス・レイリーという帽子をかぶった太った男の話です。オウムに攻撃されたり、彼女に気に入られるために反乱を起こしたり、その他のたくさんのアクシデントなど、物語中では様々なことが巻き起こります。著者の死後に出版され、ピュリッツァー賞を受賞した作品です。

小難しいタイトルからも分かるように、この小説は上級の英語学習者に向いています。”dunce”という単語は愚かな人を指し、”confederacy”には連合という意味があります。

Funniest quote:ここが面白い

“I mingle with my peers or no one. And since I have no peers, I mingle with no one.”

「俺は仲間と付き合うか誰とも付き合わないかだ。俺には仲間がいないから、誰とも付き合わない」

17. “Puckoon” スパイク・ミリガン著

この小説の舞台は1924年。アイルランドが北アイルランドとアイルランド共和国に分裂した年です。歴史的な背景に関してはこちらをご覧下さい。

この小説では、分裂の境界線が村のまん中を通ったため、ある家が真っ二つに分かれてしまいました。とてもコミカルで面白く、最高の評価を得ている傑作です。主人公があまりに怠け者のため、彼があることをするよう語り手が介入しなければならないシーンもあります。

ここが面白い:

“Many people die of thirst but the Irish are born with one.”

「多くの人々は渇きで死ぬが、アイルランド人は生まれつき渇いている」

 

これらの物語を読んでたくさん笑ったら、ご自身の英会話にもほんの少しユーモアを取り入れてみてくださいね。


ディリティマン・レイはフィクション、詩、ノンフィクションのライターです。教育、心理学、ライフスタイルが専門。詳しくはこちらからご覧ください。

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