レストランスタッフのための英語

レストランスタッフのための英語:6つのポジションで役立つフレーズと学習法

レストランスタッフが使う英語は、日常的に話している英語とは少し違います。レストランスタッフに必要な英語を覚えておけば、英語圏でアルバイトする時や、仕事に就いた時に必ず役立つはずです。

アメリカでは1400万人以上の人々が、レストランで働いているそうです。

しかしそれは1400万人のウェイター、ウェイトレスがいるということではありません。

マネージャーからシェフまで、レストラン業界には様々な職があります。

どのポジションだとしても、そこで働く時には英語を知っていることが大きなアドバンテージとなります。

英語圏の国ならどこでも働けるという選択肢が持てるだけでなく、観光業界で働くこともできるでしょう。スタッフやお客さんが日本語を話せるとは限らないのですから。

ポジションによってレストランスタッフとして必要となる英語は違いますが、全員に共通することはフォーマルで礼儀正しい英語を使うことです。単純なことですが、このような英語を学んでおいて損はないはずですよ!

この記事では、レストラン業界の6つのポジションで使える英語フレーズと、さらに英語を学ぶための学習教材をご紹介します。

レストランスタッフの英語を練習する方法

レストランスタッフとして、もっとも大きな悩みの種はコミュニケーションでしょう。スタッフは相手の話を理解する能力と、相手に理解してもらう能力が必要です。でも、そんなに難しいことはありません。レストランスタッフが使う英語は同じことを反復する場合が多いので、学び始めれば少し気が楽になるでしょう。よく繰り返されているフレーズと単語さえ覚えてしまえば、すでに半分を習得していると言っても過言ではありません。

レストランスタッフの英語を練習するための方法をいくつかご提案しましょう。

  • ロールプレイ。あなたが狙っているポジションはどこですか?それに必要なスピーキングの練習を一緒にできる友人がいれば最高です!ロールプレイとはそれぞれが自分以外の役を演じることです。友達を誘って、役割を決めましょう。例えばウェイターになりたいのなら、ロールプレイでは自分がウェイターになり、友達にはお客さんになってもらいましょう。

もちろん、これは必ずしも友人である必要はありません。クラスメートや先生、スカイプのチューターでもいいのです。お願いして、お客さんや仕事仲間の役になってもらいましょう。

  • レストランに行く。一緒に練習する人を見つけられない時や、一人で勉強したい時でも、レストラン英語を学ぶ方法はあります。既に英語圏の国に住んでいるのなら、ただレストランに行ってみればいいのです!しっかりと目と耳を開いておけば、ウェイターや受付スタッフ、また他のレストランスタッフが繰り返している単語やフレーズをたくさん聞くことができます。オープンキッチンのレストラン(料理が調理しているところが見える)に行けば、シェフや “back of the house”(裏方)の使っている英語だって聞けるかもしれません。ノートを持って行き、よく耳にするけれど分からないフレーズがあれば書き留めておきましょう。

英語圏の街に住んでいない人は、近くにアイリッシュバーがないか調べてみてください。もしくは近所にネイティブの人が経営しているレストランがあるかもしれません。特に観光客がたくさんいるエリアがあれば、そのようなレストランを見つけやすいでしょう。観光産業は英語をよく使いますし、観光地にあるレストランには、英語を話せるスタッフがいるはずです。(ウェイターがネイティブなら、英語で話してもらうようにお願いしてみましょう。)

  • レストラン関連のテレビ番組を見る。レストランの裏側を覗くには、レストランが舞台のテレビ番組を見てみましょう。“Hell’s Kitchen”“Restaurant: Impossible”などの番組は、ユニークな方法で視聴者をレストランビジネスの裏側へ連れていってくれます。これらの番組は、レストランのキッチンで使う英語を学べるだけでなく、レストランスタッフの1人として働くとはどのようなことなのかを教えてくれます。もちろん、有名なシェフに叱られながら働くなどということはないから安心して下さいね!
  • 料理の旅行番組を見る。理の旅行番組を見ることで、世界中のレストランを訪問することができます。このような番組では、世界の食べ物やレストランを紹介しています。例えば“Diners, Drive-ins and Dives,”を見れば、アメリカ中を旅しながら、その土地のレストランで働く人々が話しているのを聞くことができます。

レストランスタッフに必要な英語を学ぶ時には、目指すレストランのポジションによって必要な英語が変わってくることを覚えておきましょう。どの職種に応募しようとしていますか?どの国で働こうとしていますか?焦点を定め、今応募しようとしているポジションに向けて(将来的には違う職に就きたいとしても)準備していきましょう。レストランで働き始めてしまえば、レストランスタッフが使う英語にどっぷり浸かることができるので、学びはずっと楽になりますよ。

では、それぞれのポジションのレストランスタッフになるために英語をどのように練習すればいいのでしょうか?レストランで働くために必要になる言葉や単語は、どこを見れば分かるのでしょうか?以下のガイドを参考にしてみて下さい!

レストランスタッフのための英語 6つのポジションの学習法とフレーズ

1. ウェイター/ウェイトレス

ウェイター、ウェイトレスは、レストランスタッフの中でも一番人目につくポジションの1つです。ウェイターとして働けば、毎日たくさんのお客さんを迎えて彼らと話すことになります。ですから、ある程度の英語のスキルが必要です!このポジションでは繰り返し使うフレーズが多いので、働き始めればすぐに覚えられるでしょう。

またウェイターがいないレストランはほとんどないので、練習がしやすい職種とも言えるでしょう。あなたのお気に入りのレストランのメニューを集めて(オンラインで見てもいいでしょう)、自分がお客さんへ提供するかもしれない色々な料理の種類について学びましょう。

勉強の教材:

  • どこのレストランでも、ウェイターとして必要な基本的フレーズ、単語は同じです。ウェイターやウェイトレスに必須の会話サンプルのリストはこちらです。
  • 実際のレストランへ行く前にこの動画を見て、どんなことを言われる可能性があるか知っておきましょう。ウェイターとしてどのように振る舞うべきなのかも学ぶこともできます。(礼儀正しく、丁寧である必要があります。)
  • またレストランの中でウェイターは、他のスタッフとも話さなければなりません。そのためのいくつかの用語は、ここで見ることができます

よく使うフレーズ:

  • May I take your order? (ご注文をお聞きしてもよろしいですか?)
  • Today’s special is… (今日のスペシャルは…です。)
  • Can I get you something to drink? (何かお飲み物はいかがですか?)
  • How are you enjoying everything? (お料理はお気に召していただけましたか?)
  • My name is [name], and I’ll be your waiter/waitress this evening/afternoon. (私の名前は[名前]です。この夜/午後に担当致しますウェイター/ウェイトレスです。)

2. ホスト/ホステス

ホストやホステスの仕事は、挨拶をしてお客さんを席まで案内することです。レストランのホストは、お客さんに笑顔で挨拶し、礼儀正しく話しかけましょう。時には予約を取ることもあります。

ホストは礼儀正しく、丁寧な気配りができる必要があります。席に着くまでに時間がかかる場合、お客さんに少し待って頂くことを伝えるのはホストの役目です。ここでゲストを怒らせてはいけません。この仕事では優れた英語力と本物の笑顔が重要になるでしょう。

勉強の教材:

  • 素敵なホストになるには何が必要だと思いますか?この記事は、話し方によってある女性が最悪なホステスになってしまった原因を説明しています。
  • このページには、良いホストになる方法についての便利な情報が載っています。また何かを言う時の「良い」言い方と「悪い」言い方の例もあります。
  • 礼儀正しく「ノー」と言う方法を知っていますか?このページは、礼儀正しい英語と失礼な英語の違いを教えてくれます。

よく使うフレーズ:

  • How many are in your party? (お客様は何名ですか?)
  • Do you have a reservation? (ご予約はございますか?)
  • There will be a 10-minute wait. (10分ほどお待ち下さい。)
  • Your table is ready. (お席の用意が整いました。)
  • Right this way, sir/ma’am. (こちらです、…様。)

3. バーテンダー/バリスタ

バーテンダーの役割は、飲み物を作ってそれを提供することです。バーテンダーはお酒を出すことが多いので、ほとんどのレストランで特別な資格を必要としています。すべてのレストランにバーテンダーがいる訳ではありません。バーテンダーは多くのお酒とカクテルの種類を知っていることが求められます。また、バーテンダーと話したいと思っているお客さんもいるので、雑談力を磨いておくと良いかもしれません。

より高級なレストランになると、ワインのプロであるソムリエがいる場合もあります。ソムリエは提供するワインによって、それぞれに合わせた特別なフレーズを使います。

勉強の教材:

  • バーテンダーに必要な英単語のガイドはこのページで見ることができます。
  • バーテンダーとして知っておくべき飲み物は何でしょうか?この短いリストから始めてみて下さい。
  • バーテンダーとして何を話すべきでしょうか。一流のバーテンダーたちがこの記事でそのコツをシェアしています。
  • ワインに特化したいのなら、この単語リストにワインに関連する言葉が載っています。
  • ソムリエのための用語なら、ニューヨークタイムズのプロが使っている単語リストがあります。

よく使うフレーズ:

  • On the rocks (ロックで)
  • What can I get you? (何になさいますか?)
  • Would you like to open a tab? (つけ払いにしますか?)
    つけ払いにするとは、好きなだけ飲み物を注文し、終わりにまとめて支払うということです。通常、客はバーテンダーにクレジットカードを渡しておきます。

4. マネージャー

マネージャーとは、レストランのスムーズな運営に責任を負う人のことです。従業員に明確な指示を与え、クレームがあればそこに介入し、対応します。

マネージャーなら専門的なビジネス英語を知っておいたほうが良いでしょうし、同時にあまりフォーマルではない英語でコミュニケーションが取れる必要もあります。なぜなら、マネージャーは、お客さん、従業員、そして同業者のプロとも話をしなければならないからです。

勉強の教材:

  • お客さんに不満がある時、それを解決するのは大抵マネージャーの仕事です。このページには、お客さんとの問題を解決する2つの具体的なガイドが載っています。
  • 上記の実践版がこの動画です。お客さんのクレームに対して適切な対応をするマネージャーの例が、動画で紹介されています。
  • もちろん、マネージャーとしての仕事はクレーム対応だけではありません。この動画では、何人ものマネージャーが自らの仕事と、そこで学んだことについて話しています。また素晴らしいビジネス用語もここで聞くことができます!

よく使うフレーズ:

  • Please accept my apologies. (どうかご容赦ください。)
  • What seems to be the problem?(何か問題がございましたか?)
  • Please accept this dessert, on the house.  (このデザートをどうぞ。店からのサービスです。)(“On the house”とは無料のことです。レストランが払ってくれます。)

5. コック/シェフ

コックとは、料理する人のこと!その中にも様々なポジションがあり、それぞれ違った職名があります。ポジションによって、求められる経験やスキルも違ってくるでしょう。コックとシェフには、彼らだけが使う独自の言葉(lingo)まであります。

働くレストランの種類によって、知っておくべき単語も違ってきます。共通して使うフレーズや単語もあるので、まずはそれらから覚えましょう。

勉強の教材:

  • レストランに入る前に、キッチンを見てみましょう。シェフは、料理の基本を知らなければなりません。このリンクでは、料理に関する英単語を見ることができます。
  • どんなシェフになりたいですか?シェフの様々なタイプについて学びたいなら、このページに行きましょう。
  • それぞれのコックは独自の言葉を使います。ラインコックのように話す方法はこちらです。

よく使うフレーズ:

  • Give my compliments to the chef. (シェフに感謝を伝えて下さい。)(これは満足したお客様からシェフに向かって言われる言葉です!)
  • I need [dish name], on the fly!  ([料理の名前]が必要です。至急!)(“On the fly”とは早急にという意味)
  • This burger needs to be well done, so kill it. (バーガーはウェルダンで。やっつけちゃって。)

6. バッサー、後片付け係

すべてのレストランにバッサーがいる訳ではありません。しかし彼らがいれば、他のスタッフの大きな助けになります。バッサーの仕事は、テーブルを片付け、飲み物を補充することです。速いスピードで仕事をして、お客さんを待たせることなくレストランを回すこともバッサーの大きな役割の1つです。ですから、バッサーでも丁寧に接客する方法を知らなければなりません。

国によって、お客さんがレストランに滞在する時間は大きく異なるので、文化の違いには注意しましょう。例えばアメリカでは、皿が空になったらすぐにバッサーがそれを片付けなければいけません。しかしスペインでは、お客さんは長い時間をかけてリラックスした食事を楽しみ、食べ終わった後も席に座って会話を続けるので、その必要はありません。

勉強の教材:

  • この記事ではバッサーの重要性と、なぜこのポジションを軽視してはならないか、ということについて述べられています。とても長く複雑な記事ですが、最後に使うべき言葉を含む、良いバッサーになるための便利な秘訣が書かれているので、目を通してみましょう。
  • バッサーは他に何をするのでしょうか?この文には、バッサーがやらなければならない仕事の概略が説明されています。使われている単語に注意しながら読んでみてくださいね!

よく使うフレーズ:

  • Sorry to keep you waiting. (お待たせして申し訳ございません。)
  • May I take your plate? (お皿をお下げしてよろしいでしょうか?)
  • Would you like a refill? (お注ぎ致しましょうか?)

 

どのようなレストランで、どのようなキャリアを歩むにせよ、このガイドを使ってレストランの世界に一歩踏み出してみましょう!

レストランスタッフが使う英語を動画で学ぼう…

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FluentUの動画は、英語でも簡単に見ることのできるようインタラクティブな字幕が付いています。字幕内のどの単語をタップしても、それぞれのイメージ画像や意味、役立つ例文を見ることができます。

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例えば、”brought”という単語をタップすると、下の画像が出てきます。

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動画に付いているクイズを使って、動画に出てきた語彙を学びましょう。左右にスワイプすれば、単語の例文を見ることができます。

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FluentUは、学んでいる単語を記憶し、その単語を基にしてオススメの例文や動画を教えてくれます。これがFluentUをおすすめする何よりの理由です。この機能によって、まさにあなただけにパーソナライズされた学習を体験することができるのです。

さあ、今回ご紹介したガイド、そしてFluentUの動画を使って、レストランスタッフが使う英語をマスターしてください!実際にレストランで働く予定がない方でも、学んでおけば、レストランスタッフが話す英語が完璧に理解できるようになるはずです。

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