カジュアルなイギリス英語を理解しよう:英語学

カジュアルなイギリス英語を理解しよう:英語学習者向け、主要なイギリス英語のスラング18選

イギリス人の言っていることが解りにくかったことはありませんか?特に彼らの若い層など?そうだとしても、あなただけではありません。私にとって、イギリス風になるのは難しかったです。19歳の時、オーストラリアで、アメリカ人4人とカナダ人1人とルームシェアしていました。 コミュニケーションに問題はないと思っていましたが、それは間違いでした。まず、彼らは、私が「ヘンなイギリス訛り」をしているのでオーストラリア人かと思った、というのです(エリザベス2世のようには話しませんし)。ルームシェアを始めて数週間後、彼らはしびれをきらして、私の英語が理解しがたい時がある、と言ってきました。「まず、buttyって何だよ」とそのうちのひとり(私の出身地では、サンドイッチを指します)。アクセントだけでなく、私のイギリス英語のスラングが、コミュニケーションを難しくしていたわけです。 言語は絶えず変化し、新しい単語が加わっていきます。多くの場合、それらはスラングです。スラングは、くだけた、カジュアルな言い方で、10代や若者の間で特によく使われます。同じ言語が使われている複数の地域でも、スラングはそれぞれ独自のものがあることもあります。イギリスのスラングは、かなり、アメリカと異なります。世界中の英語学習者はアメリカのスラングに慣れている傾向にあるのは、アメリカのポップカルチャーが流通しているからだけなのですけどね。アメリカ音楽、ハリウッド映画、アメリカのシットコム(シチュエーションコメディ)は、他の国でも親しまれていますが、かたや、イギリスのテレビ番組がアメリカに販売される際は、アメリカの聴衆に解りやすいように作り直されることが多いです。アメリカ英語の方が解りやすいということに、異論はありませんよね。ですから、(アメリカ人のような)ネイティブにとっても、イギリスのスラングが解りにくいとしたら、英語学習者の望みはどこにあるのでしょう?

イギリススラングの勉強法

見る・聴く、つまり、触れることが学習のキーになります。少し難しいかもしれませんが、ソースはたくさんあります。スラングの難点は、洋服のファッションやスタイルのように、常に変化し、トレンドがあることです。1980/90年代によく使われていた言葉は、今日では時代遅れに聞こえるでしょう。コメディアンは言葉で遊ぶのが好きですから、コメディーも、練習にいい素材ですね。「The Inbetweeners」は、10代男子グループがたくさんのカジュアルな言葉を使う、イギリスで人気のコメディショーです。 同じような理由で、ポップミュージック、ラップ、ヒップホップなどで特にですが、イギリス音楽にもスラングはよく登場します。Dizzee Rascalは、最新のスラングをたくさん使う、有名なイギリスのラッパーです。会話でのスラング使用例を聞ける、役に立つポッドキャストもありますよ。ティーンネージャー自身がスラング解説するYouTubeも。こういったものをすべて見通したら、こちらのクイズで、イギリスとアメリカの10代のスラングの知識を両方、チェックしてみましょう。世界中の、様々な口語英語の映像を観るには、 FluentUをどうぞ。ミュージックビデオ、映画の予告編、ニュース、ためになるトークといった、実際に使われている世界中の映像を取り扱っており、学習者個人に合った言語学習のレッスンとして使えるようにしています。 以下でご紹介するのが、スタートしやすいスラングです。スラングはカジュアルですから、若い学習者にはふさわしくないものもあります。また、イギリスでは使って差し支えないもののいくつかは、他の地域では相手の気分を害することがあります。ですが、すべて、説明していきますので、楽しんで学びましょう!

イギリスのスラングを学ぶ方へ:カジュアルに使える、知っておくべき単語18選

1. Chuffed(喜んで)

誰かがchuffed、とは、喜んでいたりハッピーだったりすることです。”I’m absolutely chuffed with my birthday present. Thanks!”「誕生日プレゼント、本当に嬉しいよ。ありがとう!」

2. Knackered(疲弊して)

Knackered (または時折、 「ready for the knackers yard」)とは、非常に疲れていることで、昔の言葉「knacker」から来ています。こき使われてもう働けない馬を虐殺する人を指します。 “I’ve been up half of the night with the baby. I’m totally knackered.”「夜、赤ちゃんのせいで半分しか寝てないんだよ。本当にくたくた」

3. Bants(冗談・からかい)

Bantsはbanterの省略形で、冗談・他の人との機転の利いた掛け合い、の意味です。 “I’m going to Nando’s for some bants with the lads.”「若い男と愉しむためにナンドスに行くよ」

4. Cheeky(生意気な・気の利いた)

誰かがchuffed、とはやや失礼だったり、相手に敬意がなかったりすることですが、通常は、面白おかしかったり、かわいがったりするニュアンスで使われます。”That is a cheeky smile…are you up to something?” 「生意気な笑みだね…なんかあった?」”Did you just take the last biscuit? That was a bit cheeky!” 「ビスケット、最後の1つ取っちゃったの?やるね!」すべきでない、よくないモノを食べる、飲む、やってしまう場合にも使われます。 “I’m just going to have a cheeky burger on the way home.” 「帰り道に、そそられちゃうハンバーガー食べに行くよ」”Are you coming to the pub tonight?”「今夜パブに行く?」”On a Tuesday?! Well OK, just a few cheeky drinks.”「Tuesdayで?いいよ。そそられるドリンクちょっとだけね」

5. Fag(たばこ)

アメリカ英語では、fagというと、ゲイの人物に対する軽蔑的な言い方ですが、イギリス英語では、ただ、たばこの意味です。“I’m going outside for a fag.”「たばこ吸いに外行ってくるわ」

6. Cuppa(1杯のお茶)

Cuppaは「cup of」から来ています。推定される意味は、「cup of tea」(私たちは紅茶が大好きなので…時折偏見があります)ですね。実際には、teaは不要で、coffee・tea以外の何かを望む場合のみ、対象をクリアにする必要があります。 “Would you like a cuppa?” 「お茶いる?」”I’d love one. I’ll get the kettle on.”「飲みたい。やかんで準備するわ」

7. Bum(他人の厄介になる)

「bottom」のインフォーマルな言い方だとはすでにご存じでしょうが、他の意味もあります。お金を払わずに他の人の力を借りて何かを使う・する際に使われます。”Can I bum a fag?” 「たばこくれない?」”How did you get here?”「ここまでどうやって来たの?」 “I bummed a lift with Tony.” 「トニーに載せてもらって来た」ここでは、「lift」は「ride」の意味です。

8. Mate

標準的な英語で、mateとは生涯のパートナーですが、イギリスでは、友達の意味でよく使われます。バーや公共交通機関などのくだけたシチュエーションでは、知らない人にも使われます。特に男性同士で使われることが多いです(が必ず、ではありません)。似たような単語に、palがあります(アメリカ英語です)。”What are you doing this weekend?” 「週末何するの?」”Hanging out with some of my mates.” 「友達と遊びに行く」”Excuse me, mate, is anyone sitting here?” 「すみません、あなた、ここは誰か座っていますか?」”Hey pal, could I get a whisky and a beer please?”「やあ。ウィスキーとビールくれる?」

9. Ledge(偉大なモノ/人)

「legend」が短くなった言葉です。Legendとは、よく知られた、偉業を成し遂げた人。「ledge」とは、しばしば誇張表現として、有名な人のみならず、友達や家族にも、物事や人物を実態よりも大きく見せるために使われます。特によかったり印象的なことをしたりした際に、よく使われます。”That final goal was amazing, mate. You’re a ledge!” 「最後のゴール、素晴らしかったよ。偉大なヤツだね!」”Thanks for the tickets, mum. What a ledge!”「チケットありがとう、お母さん。なんていい人!」

10. Gutted(がっかり)

「gut」のもとの意味は、食べる前に動物の内臓を取り除く(例えば、gutting a fish)ことですが、何かにひどく落胆した意味でもあります。 “I was gutted when I failed the exam.”「試験に落ちて、がっかりだよ」

11. Sherbets(ジュースの粉末→ビール)

イギリスで「sherbet」と言えば、シュワシュワしたお菓子や、甘い粉末を表す言葉ですが、sherbetsでもどうか、とパブに相手を誘う場合は、スイーツではなく、ビールの誘いになります。ビール上部の発泡部分から来ているのかもしれませんね 。”Do you fancy a few sherbets after work tonight?” 「仕事終わったら今夜ビールどう?」「fancy」とは、それをしたいか問う(if they would like it)聞き方です。

12. Trollied(酔っぱらい)

「trolly」は、ショッピングカートのイギリスの言い方ですが、形容詞の「trollied」になると、酔っぱらいを表すのに使われます。 “I had a few too many sherbets last night, mate. I was trollied.”「昨晩ビール飲みすぎたよ。酔っぱらった」

13. Narky(機嫌が悪い)

Narkyは、気分屋・機嫌が悪い、の別の言い方です。”She won’t speak to me. She’s been narky with me all day.”「彼女、私と話そうとしない。1日中私に対して機嫌が悪いんだ」

14. Fluke(まぐれ)

「fluke」は、偶然や運で引き起こされたモノで、「flukey」という形容詞になると、特にラッキーだったり、偶然だったりする意味になりえます。”I hit the bullseye (the red target on a darts board)!” 「(ダーツの)中心に当たったよ!」”That was a total fluke! You wouldn’t be able to do it again.” 「完全なまぐれだね!もうできないはず」”I won 10 pounds on the lotto again!” 「ロトでまた10ポンド勝った!」”That is so flukey!”「超ラッキーだね!」

15. Arsed(する気になる/Can’t be~で、めんどくさい)

「Can’t be arsed」は「Can’t be bothered」のくだけた言い方で、何かを本当にやりたくない、やるエネルギーがない、時に使われます。 “Would you like go out today?” 「今日出かける?」”Can’t be arsed. It’s Sunday. I’m not getting out of bed.”「めんどくさい。日曜だよ。ベッドから出たくないわ」

16. Gagging(切望して)

もとの意味は、choking(息苦しい)/retching(うずいて吐きたい)ですが、のどから手が出るほど望んでいる、という意味でもあります。 “I’m gagging for a cuppa. I haven’t had one all day!”「紅茶飲みたくてたまらない。今日1日まだ飲んでないんだ!」

17. Cracking(素晴らしい)

何かがcrackingとは、特に素晴らしいという意味で、人物にも使えます。例えば、「He’s a cracking lad.(彼はイカした男)」。他の意味としては、何かを始める、もあります(アメリカでのスピーチなどで使われます)。別の言い方として「cracker」があります。人物に対して「cracker」というと、素晴らしい人物という意味に(でも、ご注意を。アメリカのスラングでは、都会エリアに住む白人への蔑称という、完全に別のものになります)。”That was a cracking dinner. Compliments to the chef.” 「すごくいいディナーだったよ。シェフを褒めたい」”I have lots of Christmas presents to wrap. I’d better get cracking!”「クリスマスプレゼントの包装がたくさんある。始めなければ!」

18. Bloody(ひどい)

通常の英語では、「bloody」は血まみれのものを指しますが、イギリス英語では、意味を強める言葉、ちょっとしたののしりの言葉(swear word)です。 “Bloody British English is bloody confusing! Bloody hell! Why do they have so much bloody slang?” 「イギリス英語というものは、ほんとまぎらわしい!まったくいやになる!なんでこんなにひどいスラングがあるんだ?」イギリスのスラングには混乱するでしょう。アメリカのスラングと、必ずしも同じではありません。お判りのように、同じ単語でも、相手がイギリス人かアメリカ人かによって、意味が非常に違ってきますのでご注意を!言語スキルの向上がまぐれには起きないことはご存知でしょう、練習が要るのです。退屈にならずともできますので、ここでご紹介してきた映像をチェックしてくださいね。自信がついたら、イギリス人に、その新しい言葉を試してみれるでしょう(実際の人物でも、italkiのようなウェブサイトでも構いません)。そんな努力は、彼らに喜ばしく映るでしょう。で、いつやりますか?今、始めるべきでしょう!

 

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