イギリス-英語-スピーキング

気取った英語?色んな訛りのイギリス英語を学んでみよう

世界で一番セクシーな英語の訛りといえば何だと思いますか?

The Guardianに掲載されたTime Outの調査によると、それはイギリス英語なのだそうです

予想は当たりましたか?

イギリス英語は世界的にみても魅力的だと考えられているようです。

ところで、みなさんはどんな種類のイギリス英語が好きですか?

エマ・ワトソンのような英語を話したいですか?それとも、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ?

シャーロック・ホームズを演じるベネディクト・カンバーバッチの話し方は、“ゲーム・オブ・スローンズ”のジョン・スノウ役、キット・ハリントンのそれと似ていると思いますか?

ついでに言うと、キット・ハリントンの実際の訛りは、ドラマ内のキャラクターとはまた違います。

ちょっとややこしいですよね?

これぞ、イギリス英語というものです。

イギリス英語に幻想を抱いたり美化したりしがちな人も多いものですが、実はイギリス英語と一口に言っても様々な種類があるのです。

もし興味があるならば、このガイドを参考にしてイギリス流の話し方を学び、実際に会話に挑戦してみてください!

この記事では、イギリス英語の学習に役立つリソースをご紹介しています。

また、色々な種類のイギリス英語の訛りについてもそれぞれの概要を見ていきましょう。

最後には、語彙力アップの手始めにぴったりのイギリス英語のスラングをいくつかご紹介していますよ。

それではさっそく始めましょう!

気取った英語?色んな訛りのイギリス英語を学んでみよう

イギリス人のように話すために役立つ学習リソース

British Council

ブリティッシュカウンシルのラーニングセンターでは対面式のレッスンを受けることができます。たくさんの書籍がある図書館や、様々なイギリス英語を聞けるオーディオなどを利用してみましょう。また、ウェブサイトではオンラインコースや学習ツールにアクセスすることもできます。

FluentU

FluentUでは、映画の予告編やミュージックビデオ、ニュース、やる気の出るスピーチなど、実社会の動画を使って自分だけの外国語学習を行うことができます。FluentUでは、イギリス英語を含め、様々な訛りや方言の英語を聞くことができます。また、色々なタイプの英語の違いを解説した動画を見ることもできます。例えば、この動画ではイギリスの訛りが解説されておりこちらではイギリス英語、アメリカ英語、オーストラリア英語が比較されています

BBC Learning English

BBC Learning Englishでは英語学習のための様々なオンラインコースが提供されています。スピーキング力を伸ばしてイギリス英語を身に付けたいならば、“The Sounds of English”という基本コースから始め、次に “Tim’s Pronunciation Workshop”に進んでみましょう。ここで学べる英語は、RP(容認発音)と呼ばれるイギリス英語の標準発音です。(後ほど詳しい説明があります。)

リソースを使ってイギリス英語の発音をさらに詳しく学ぼう

イギリス英語といってもその種類は一つではありません。イギリス英語は一般的に、アメリカ英語や オーストラリア英語と並んで英語の方言の一種とみなされています。

イギリス英語といえば、“ノッティングヒルの恋人”のヒュー・グラント が話す英語を思い浮かべる人も多いかもしれません。実はヒュー・グラントが話しているのは、“received pronunciation”(RP、容認発音)と呼ばれる、ポッシュな(裕福な、上流階級の)英語なのです。ロイヤルファミリーを含め、南イングランドのごく一部の人たちしか使わない英語です。

イギリス全土はさることながら、イングランド内においても訛りの種類は多岐に渡るため、ロンドン出身の人は、スコットランド・グラスゴー出身の人の話が聞き取れないこともあるほどです。

次のパートでは、イギリスにおける有名どころの訛りをそれぞれご紹介します。例をチェックして、色々な発音に慣れ親しんでみてください。

英語を学習している人の中には、ネイティブの言葉が聞き取れなかったからといって自分のリスニング力に自信をなくしてしまう人も多いのではないでしょうか。実はそれも、ただ単に聞き慣れない訛りだっただけなのかもしれません。以下でご紹介する動画クリップを見て、いつでもイギリス人と会話できるよう備えておきましょう。

気に入ったアクセントが見つかったら、まずは下記の例を使って練習してみましょう。それから、同じ話し手やソースを基にさらに動画クリップを探してみてください。たくさんリスニングをこなすことで、耳にした言葉を自然と拾えるようになってくるはずです!こういった練習に加えて先述したリソースを利用することで、きっとみるみるうちにイギリス英語が上達しますよ!

RP(容認発音)、クイーンズイングリッシュ

オックスフォード英語辞典では、容認発音(RP)は「南イングランドの教養のある人々の英語を基にしたイギリス英語の標準発音」と定義されています。

RPは英国王室の話す英語であることから、“クイーンズイングリッシュ”や“ポッシュアクセント”と呼ばれることもあります。イギリス人の大部分はこんな風に話すことはないのですが、RPは映画では広く用いられています。

“ハリー・ポッター” シリーズ“英国王のスピーチ”なんかがその代表例です。また、2014年に開催された国連の HeforSheキャンペーンでは、エマ・ワトソンがRPで素晴らしいスピーチを行いました。

コックニーアクセント

コックニー訛りは東ロンドンの労働者階級の言葉です。コックニーには、“hospital”などの単語で頭にある“h”の音が消えたり、“th”の発音が“f”の音に変わったりするという特徴があります。

イギリス人俳優マイケル・ケインは映画の役柄でもコックニー訛りで話すことで有名です。彼のニューヨークタイムズのインタビューをこちらで聴いてみてください。

ウェールズアクセント

ウェールズには独自の言語がありますが、英語にもウェールズ訛りというものがあります。

南イングランドとウェールズの訛りを比べてみたければ、“Gavin & Stacey”というテレビドラマを見てみてください。ここでは、この朝食での会話を見てみましょう。最初に話しているのはロブ・ブライドンというウェールズ出身の俳優です。ジャムのなどの調味料について45秒間ほど話しています。その次に話すのは、イングランド出身のジェームズ・コーデンという俳優が演じるスミシーという登場人物です。ジェームズのアクセントは、人気番組“カープールカラオケ”でお馴染みの人もいるかもしれません。

ウェストカントリーアクセント

イングランド西部のウェストカントリーアクセントにはユニークな特徴がありますが、その一因はこの地が地理的に離れていることにもあります。こちらのポッドキャストクリップでは、スティーヴン・マーチャントの話すウェストカントリー訛りを聞くことができます。

スカウスアクセント

スカウスはリバプールの人たちの訛りで、リバプドリアンアクセントと呼ばれることもあります。ウェストカントリーやウェールズに比べるとごく小さな地域でしか話されていませんが、スカウスはイギリスではとても有名な訛りです。スカウスに特徴的なのは、“t”の音が“r”に聞こえる鼻にかかったような発音です。こちらのインタビューでは、リバプールの伝説バンド“The Beatles”のスカウスが聞けます。

ヨークシャーアクセント

ヨークシャー訛りは、イングランド北部にあるヨークシャーで使われています。ヨークシャー訛りの特徴には、“class”などの単語で“a”が短く発音されることなどがあります。このアクセントを聞いてみたい人は、80年代シェフィールドの産業コミュニティーが描かれた、“The Full Monty”というコメディを観てみてください。こちらから予告編をご覧ください。

ジョーディーアクセント

ジョーディーは、イングランド北部のニューカッスル辺りで話されている有名な訛りです。デンマーク半島に近いため、ジョーディーにはデンマーク語に近い音の言葉があります。例えば、bairnとbarnという単語はそれぞれジョーディーとデンマーク語で子どもを意味します。人気のコメディ番組“I’m Alan Partridge”のこの動画クリップ からも分かるように、南イングランド人たちはジョーディーを聞き取るのにとても苦労します。

スコティッシュアクセント

スコットランドを旅行してまわったら必ずと言っていいほど耳にする訛りです。スコティッシュイングリッシュの特徴といえば、“o”の発音が“ae”に変化すること。また、“it”や“cannot”などの単語の語末にある“t”の音が消えるのも特徴です。スコティッシュ訛りを聞いてみたい人は、“Salmon Fishing in the Yemen”という映画内でのユアン・マクレガーの話し方か、彼とエミリー・ブラントとのインタビューを聞いてみてください。

アイリッシュアクセント

最後は、北アイルランドとアイルランド共和国のアイリッシュ訛りです。とはいえ、アイルランド内においても色々な訛りがあります。このアクセントを一度聞いてみたいならば、“In Bruges”をチェックしてみてください。2人の主演俳優コリン・ファレル(レイ役)とブレンダン・グリーソン(ケン役)はアイルランド人です。こちらが予告編です。

イギリス各地の色々な訛りのことが大まかに分かったところで、他国の人にはさっぱり理解できないイギリス英語のスラングをいくつか学んでみましょう。

まずはイギリス英語のスラングを覚えてみよう

Skint

意味: 金欠、お金がない

用例:

“Fancy going to the pub tonight?”
「今夜パブに行かない?」

“Nah, I shouldn’t. I’m skint.”
「いや、やめとく。金欠なんだ」

Naff

意味:バカな、不快な

用例;:

“What a naff comment!”
「なんてバカげたコメントなんだ!」

Yonks

意味: とても長い間

用例:

“I haven’t seen him for yonks.”
「彼にはもうずっと会ってないよ」

Minging

意味: とても醜い、不快な、不潔な

用例:

“Man, his toilet is minging.”
「うわぁ、あいつのトイレは汚いな」

Chinwag

意味: くだけた会話

用例:

“Did you talk to Sarah?”
「サラと話した?」

“Yeah, but just a chinwag about the girls at work.”
「うん、でも職場の女の子たちについて喋っただけだよ」

Knackered

意味: とても疲れた

用例:

“I’m knackered. Let’s go to bed.”
「クタクタだよ。もう寝よう」

Bobbins

意味:たわごと

用例:

“Stop talking bobbins.”
「バカなこと言わないで」

Snog

意味:キスする

Example:

“He often brags about snogging the hot girl from his class, but I doubt it’s true.”
「彼はクラスの美人とキスしたってよく自慢してるけど、本当かどうか怪しいよ」

 

イギリスには色々な訛りがあるということと、イギリス国外では全く通じないスラングがあるということ。覚えておいていただきたいのはこの二つです。

今回ご紹介したのはイギリス英語の初歩的な知識ですが、もっと詳しく学びたい人はリンク先のリソースからどんどん勉強してくださいね!

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