
英語の形容詞の順番:並べ方ガイド
英語の形容詞に順番があることを知っていましたか?
順序がめちゃくちゃな世界を想像してみてください。
どんなにシンプルな行動でも、悲惨なことになってしまうでしょう。
例えば何かを着るとき。
靴下を履く前に靴は履けませんし、服を着ずにネクタイを着けることも、パンツを履く前にズボンを着ることだってできません。
もちろん、できなくはないですが、そんなことをすればおかしな人だと思われてしまうかもしれませんし、決して心地よくないでしょう。
事の大小はあるにせよ、このような問題を避けるにはどうしたらいいでしょうか?
ただ、物事の正しい順番を学べばいいのです。
なにが最初に来て、その次になにが来るのか、それが服を着ることであれ、英語の単語を文章として並べることであれ、そこには正しい順番があるのです。
英語の形容詞の順番は、英語の学習者にとって悩みの種となるかもしれません。
しかし、法則さえ覚えてしまえば、どんな文章にでも簡単に応用することができます。
この記事では、英語の形容詞をあるべき順番に並べるための法則を紹介します。
並べ方を守ろう!英語における形容詞の順番ガイド
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英語における形容詞の順番
文章に形容詞を1つ加えることは、多くの英語学習者が問題を感じずにできるのではないでしょうか。しかし、それが1つ以上になった途端、事は複雑になってしまうのです(これから説明します!)。でも複数の形容詞を使うと、会話や文章はグッと流暢になります。
形容詞の位置は、その形容詞の種類によって決まります。その形容詞は名詞の外観を説明していますか?それとも名詞の量や、その名詞が何から作られているかを伝えているのですか?これらすべての要素が、形容詞の位置を決めるのです。
英語の形容詞の順番が難しい問題になってしまう理由の1つは、多くのネイティブもこれらのルールの存在を知らないということです。彼らはただ直感的に、どの形容詞をどこに並べるべきなのか知っているだけなのです!
この記事では、文章の中で使われる順番に従って、各タイプの英語の形容詞についてお話します。後で見返せるように、ここにすべての形容詞を書いておきます。
量、評価/価値、サイズ、気温、年、形、色、起源、物質、目的
それでは、それぞれのカテゴリーについて見ていきましょう。
英語の形容詞の順番:10タイプの形容詞
英語の形容詞の順番には、もちろん例外や英語の種類(アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語など)によっても違いがあります。
自信がない時は、より総合的な形容詞を最初に置き、名詞についてより具体的で詳細な説明をしている形容詞を後に置きましょう。
これらのルールをネイティブのように自然に身に付けたいなら、FluentUを試してみて下さい。FluentUは、映画のトレーラーやミュージックビデオ、感動的な講演など、実際に使われている英語の動画を英語学習のツールとして編集しました。異なる文脈の中で、ネイティブがどのように文章を組み立てているか、実際に聞いてみましょう。正しい英語の形容詞の順番が自然に身につくはずです。
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英語の形容詞の順番を学ぶ際には、この少しおかしな動画を見てみて下さい。ある男性が、自分のことを複数の形容詞を使って説明しています。FluentUのトライアルなら、この動画を無料で全部見ることができます。
1. 量
名詞の量を説明している形容詞は、1番初めに来ます。数(1, 4-5, 100など)やmany(たくさん), several(いくつか), few(少し)などの形容詞です。
もし言及している名詞が1つだけなら、aを使うことで、それが1つだということを示すことができます。
A chair(1脚の椅子)
2. 評価/価値
この形容詞は、自分や他の人がその名詞をどのように見ているのかを知らせます。主観的な評価、価値を表す形容詞で、wonderful(素敵な), unusual(珍しい), annoying(腹立たしい), delicious(美味しい)などが挙げられます。
A wonderful chair
(1脚の素敵な椅子)
3. サイズ
その次に置かれるのが、名詞のサイズを表す形容詞です。その名詞がどれくらい大きく、もしくは小さいのか、聞き手に伝えます。large(大きい), huge(巨大な), tiny(とても小さい), mini(小型の)などがサイズを表す形容詞です。
A wonderful little chair
(1脚の素敵な小さいイス)
ここで例外となるのが”big”という単語です。お気づきかもしれませんが、”big” は評価/価値を表す形容詞の前に置かれます。例えば”the big bad wolf”(でかくて悪い狼)とは、“The Three Little Pigs”(三匹の子豚)の中のキャラクターです。
4. 気温
次の形容詞は気温です。Cold(寒い), cool(涼しい), freezing(凍えそうな), warm(暖かい), hot(暑い)などが気温を表す形容詞です。
A wonderful little cold chair
(1脚の素敵な小さくて冷たい椅子)
5. 年
年は数字以外でも表すことができます。時代や年代を表す単語を通して、年が言い表されることもあるのです。new(新しい), young(若い), antique(アンティークの), prehistoric(古めかしい)などがそんな形容詞です。
A wonderful little cold antique chair
(1脚の素敵な小さくて冷いアンティークの椅子)
6. 形
次は形を表す形容詞です。Angular(角ばった), round( 丸い), square(四角い)などが、名詞の形を説明するときに使われる名詞の一部です。
A wonderful little cold antique square chair
(1脚の素敵な小さくて冷たいアンティークの四角い椅子)
7. 色
brown(茶色), blue(青), silver(銀色)などの色を表す形容詞が次です。髪の毛などの色もここに含まれます。brunette (褐色の髪)やblonde(ブロンド)などの単語は、人の髪の毛や、動物の毛の色を表現するときに使われます。
A wonderful little cold antique square red chair
(1脚の素敵な小さくて冷たいアンティークの四角く赤い椅子)
8. 起源
その名詞がどこから来たのかを読者や聞き手に説明する形容詞があります。American(アメリカの), British(イギリスの), Dutch(ドイツの), Indian(インドの), Australian(オーストラリアの)などがその例です。
A wonderful little cold antique square red American chair
(1脚の素敵な小さくて冷たいアンティークの四角く赤いアメリカの椅子)
9. 物質
この形容詞は、その名詞が何からできているのかを示します。wood(木製の), metal(金属製の), paper(紙製の), silk(絹製の), rubber(ゴム製の)などがそんな形容詞です。
A wonderful little cold antique square red American wood chair
(1脚の素敵な小さくて冷たいアンティークの四角く赤いアメリカの木製の椅子)
10. 目的
名詞の前にくる最後の形容詞は、その目的を説明します。名詞がなんのために使われているのか、ということです。例えば、 tennis ball(テニスボール)はテニスのために使われますし、stirring spoon(かき混ぜるスプーン)はかき混ぜるために使われます。またdiving pool(ダイビングプール)であれば、ダイビングがその目的です。分かりましたか。
A wonderful little cold antique square red American wood rocking chair
(1脚の素敵な小さくて冷たいアンティークの四角く赤いアメリカの木製のロッキングチェア)
形容詞同士の間にコンマを使おう!
上記のように異なる種類の形容詞を複数使うとき、それは累積形容詞となります。累積形容詞同士の間にはコンマは必要ありません。
しかし、同じ種類の形容詞を複数使うときは等位形容詞となります。等位形容詞同士の間にはコンマが必要で、順番は関係ありません。
例えば:
The stupid, pointless, frustrating homework assignment
(馬鹿げた、意味のない、イライラすような宿題)
これらはすべて評価/価値を表す形容詞で、コンマが必要ですが、順番は変わっても構いません。
The frustrating, pointless, stupid homework assignment
(イライラするような、意味のない、馬鹿げた宿題)
賢く形容詞を選ぶ方法
今あなたが何を考えているかは分かっています。
「1脚の素敵な小さくて冷たいアンティークの四角く赤いアメリカの木製のロッキングチェア」なんてちょっと長すぎじゃない!
形容詞を過度に使いすぎないことは大切です。形容詞が多すぎると、読者や聞き手は混乱してしまいます。今だけは、それぞれの種類の形容詞の位置を学ぶことに焦点を絞り、必要な時に正確な位置が分かるように、覚えておきましょう。
この例文を見てみてください:
A magnificent huge newly-opened blue American water swimming pool
(1つの立派で巨大な新しくオープンした青いアメリカのスイミングプール)
すべての形容詞が必要な訳ではありません。スイミングプールが水でできていることや、それが青いことは、誰もが知っているのです。
これに対し、椅子の材料は様々で、色も1つではありません。その椅子がどのような素材からできているのかを表す形容詞を使うことで、聞き手や読者に新しい情報を与えることができます。これは大切な情報で、これにより詳細な椅子のイメージができるようになるのです。
基本的なルールとして、1つの名詞に対する形容詞は2つから4つぐらいまでにしておきましょう。形容詞を選んだら、あとはそれらを順番通りに並べるだけでいいのです。
A wonderful antique wood rocking chair
(1脚の素敵なアンティークの木製ロッキングチェア)
A large brown American reclining chair
(1脚の大きな茶色のアメリカ製リクライニングチェア)
An antique Chinese chair
(1脚のアンティークな中国製の椅子)
A cold blue metal chair
(1脚の冷たい青色のメタル製の椅子)
形容詞を学ぶ一番いい方法は、実際に使ってみることです。ネイティブの人たちがどんな順番で形容詞を使っているのか、注意深く聞いてみましょう。意識を持ってリスニングし、その形容詞を自分でも使ってみるのです。英語の形容詞の順番を学ぶためにも、まずは面白い文章を作ることを楽しみましょう!