
5ステップで疑問文を作れる英文法ガイド
疑問文は英語のポップカルチャーでもよく目にします。
歌詞に使われることもあれば(“Can you feel the love tonight?”)、
映画のタイトルに使われることもあります(“Who framed Roger Rabbit?”)。
ところでみなさんは、自分で英語の疑問文を作ることができますか?
もしその答えがNoならば、ぜひこの記事を読んでみてください。
どれが疑問文なのか見分けが付いたり、どんなふうに疑問文を作るのかだいたい知っているという人もいるのではないでしょうか。しかし、英文法には様々なタイプの疑問文があり、それぞれにルールがあります。
この記事では、知っておきたい英語の疑問文5種類と、それらを正しく作るための方法をご紹介します。
英語で質問しなければいけない場面に出くわしても、これさえ知っておけばきっと大丈夫ですよ!
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英語の疑問文を作るための語順転換法
英語を学び始めたばかりの人でも、シンプルな文の作り方なら知っているという人は多いかもしれません。(こちらのガイドで復習してみてください。)こういった文を作る方法は、疑問文を作るときにも役立ちます。
分かりやすい方法は、まず基本的な文を作り、それから単語の順番を並び替えて疑問文に作り変えることです。基本の例はこちら。
基本の文: It is windy today.(今日は風が強い)
疑問文: Is it windy today?(今日は風が強いですか?)
これは今回の記事で何度も出てくる方法です。作りたい疑問文の種類によってどのようなルールがあるのかは、後ほど順に解説していきます。
英語の疑問文はどうやって練習する?
- この記事で文法のルールを学んだら、Oxford University Pressでさっそくそれを使ってみましょう。オンラインには、与えられた単語を使って疑問文を作る練習ができるワークシートなどもあります。
- FluentUは英語のネイティブスピーカーが実際にどんなふうに疑問文を使っているのか聴くことができる楽しいツールです。FluentUでは、映画の予告編、YouTubeの動画、インスピレーションになるようなスピーチなどなど、リアルな英語の動画を英語学習のツールとして使うことができます。
ビデオプレイヤーは英語学習のためにデザインされたもので、動画の内容を基にした参加型のキャプション、フラッシュカード、エクササイズなどが付いています。動画は学習レベルやジャンルごとに整理されているので、ご自身にぴったりのものを簡単に見つけられるのが特徴です。また、閲覧履歴をもとに新しい動画がおすすめされるので、自分に合った学習を行うことがでるでしょう。
無料トライアルをチェックして、仕事の面接で訊かれる質問の動画や、ユーチューバーが質問に答える動画、女優がファンからの質問に答える動画などを観てみてください。
- さらにステップアップする準備ができたら、englisch-hilfenで楽しいエクササイズを試してみてください。これらのエクササイズに取り組めば、これからご紹介する疑問文を様々な時制を使って作れるようになるはずです。
英語で5つの基本的な疑問文を作る方法
それでは、一般的な5種の疑問文を作る方法を見ていきましょう。
1. Yes/Noクエスチョンを作る
Yes/Noクエスチョンは最も基本的な疑問文です。yesかnoで答えられるシンプルな質問したいときに使いましょう。このタイプの疑問文は、助動詞(主となる動詞の前に置いて動詞を補助するもの)や、法助動詞(can、wouldなど)を含めた動詞で始まるのが一般的です。
Yes/Noクエスチョンの作り方
まずは先ほども使った例文から見てみましょう。
It is windy today.
今日は風が強い。
この文を使って疑問文を作る方法は、シンプルに動詞を先頭に持ってくるだけです。助動詞や法助動詞がある文ならば、それらを文頭へ動かしましょう。
Is it windy today?
今日は風が強い?
Yes/Noクエスチョンのための語順転換をもう少し見てみましょう。
She is sad. → Is she sad?
彼女は悲しんでいる→彼女は悲しんでいる?
The boat is sinking. → Is the boat sinking?
ボートが沈んでいる→ボートは沈んでいる?
He can bake. → Can he bake?
彼はパンを焼ける→彼はパンを焼ける?
文に助動詞がなく、主となる動詞がbe動詞でなければ、別の方法で疑問文を作ります。こういった場合には、文頭に“do”や“does”などを置いて疑問文を作りましょう。時制や語形が正しいものを使うよう気を付けましょう(例:過去形ならば“did”を使う)。
Nina plays the violin. → Does Nina play the violin? (疑問文の構文に合わせて“play”の語形が変化します)
ニーナはバイオリンを弾く→ニーナはバイオリンを弾きますか?
Nina played the violin. → Did Nina play the violin?
ニーナはバイオリンを弾いた→ニーナはバイオリンを弾きましたか?
Nina and Thomas play the violin. → Do Nina and Thomas play the violin?
ニーナとトマスはバイオリンを弾く→ニーナとトマスはバイオリンを弾きますか?
元になる文を疑問文に変える練習が十分にできたら、元の文を作る練習を飛ばして、いきなり疑問文を作ってみましょう。
2. 5Wの疑問文を作る
5Wとは疑問文に使う単語、つまりwho, what, when, where, whyという疑問詞のことです。ただし、“how”や、“how”で始まるフレーズなど、このカテゴリーの疑問詞は実は他にもあります。そのため、こういった疑問文は、“5W1Hクエスチョン”や、“wh-クエスチョン”と呼ばれることもあります。
このタイプの疑問詞は、それぞれ以下のように使われます。
What? Which? (物事についての質問)
なに?どっち?
Where? (場所についての質問)
どこ?
Who? (to ask about people)
だれ?(人についての質問)
When? (to ask about time)
いつ?(時間についての質問)
Why? (to ask for the reason)
なぜ?(理由を訊ねる質問)
How? (to ask about the way things happen or are done)
どのように?(方法などを訊ねる質問)
How many? How much? How often? (to ask about the number or amount)
いくつ?どれくらいの量?どれくらいの頻度?(数字や量などを訊ねる質問)
5W疑問文を作る方法
今回も基本の文から作っていきましょう。このタイプの疑問文を作るには、元の文の一部をWHの疑問詞で置き換えます。語順を入れ替えないといけない場合が多いのですが、中には入れ替えなくてよいパターンもあります。
こちらの文を例に見てみましょう:
Nathan is playing basketball in the park.
ネイサンは公園でバスケをしている。
主語(この場合は“Nathan”)について尋ねるときは、主語を疑問詞で置き換えることで、簡単に疑問文が作れます。“Nathan”は人なので、疑問詞にはwhoを使いましょう。
Who is playing basketball in the park?
公園でバスケをしているのは誰?
主語以外のことを訊ねたい場合は、語順転換が必要になります。
例えば、文の中の目的語について訊きたい場合です。まず目的語をwh疑問文で置き換えます。目的語は“basketball”なので、物に対する疑問詞、whatを使いましょう。
Nathan is playing what in the park?
次に、以下のように構文を変えましょう。
What is Nathan playing in the park?
ネイサンは公園で何をしている?
また、このタイプの疑問文では、主語を助動詞と動詞の間に移動させなくてはいけません。
whereを使えば場所について訊くことができます。“in the park”をwhereに置き換え、whereを文頭に動かしましょう。
Where is Nathan playing basketball?
ネイサンはどこでバスケをしている?
5W1Hの疑問文はかなり複雑で、マスターするにはたくさんの練習が必要になるかもしれません、5W1Hの疑問文に関するさらに詳しい解説は、 ジョージア州立大学のこちらの講義をご覧ください。
3. 間接疑問文を使うとより丁寧な表現に
直接疑問文は”Which train goes to Bangkok?”(バンコクへ行く電車はどれ?) や、 “How much does this box of oranges cost?”(このオレンジひと箱はいくら?)などのように、情報を聞き出すときに使われます。これらの疑問文は上記で解説したものです。
ただし、直接疑問文は少し不愛想に聞こえてしまうことがあり、なにか人に助けを求めているときや、知らない人に質問するときなどにはあまり向きません。
でも大丈夫!間接疑問文を使えば、より丁寧でフレンドリーに質問をすることができるのです。その方法はいたって簡単。直接疑問文のはじめに、”Could you please tell me…”や、”Do you know…”などのフレーズを付けましょう。
間接疑問文の作り方
直接疑問文: Where is the bookstore?(本屋さんはどこ?)
これを間接疑問文に変える方法はこちらです。
Could you please tell me where the bookstore is?
本屋さんがどこか教えてもらえませんか?
Do you know where the bookstore is?
本屋さんがどこにあるか知っていますか?
間接疑問文を作るときにも語順転換に注意しましょう。直接疑問文では動詞の“is”は主語“bookstore”の前に置きます。一方、間接疑問文では動詞は後ろに移動しています。
4. 付加疑問文を作る
付加疑問文(タグクエスチョン)とは、文末に語句(タグ)のついた疑問文のこと。相手に同意を求めたり、確認したりするときに使うことができます。例えば:
The train leaves at 9 a.m., doesn’t it?
電車は午前9時に出発するんですよね?
また、自分の知っていることを確かめたり、事実確認をするときなどにも使われます。
You will bring the cake, won’t you?
君はケーキを持ってくるんだよね?
付加疑問文の作り方
付加疑問文を作るには、動詞/助動詞/法助動詞を反対にした形(肯定形⇔否定形)を文末に付け加えるだけです。つまり、肯定文(例:is)の場合は、動詞を否定形にしたもの(例:is not)をタグにします。基本の構文は以下の通りです。
[主となる文] , + [文中の動詞を肯定形、または否定形にしたもの] + [主語の代名詞]?
It is raining now. → It is raining now, isn’t it?
今、雨が降っている→今、雨が降っていますよね?
Your father isn’t working today. → Your father isn’t working today, is he?
あなたの父は今日働いていない→あなたの父は今日働いていませんよね?
The students are visiting the museum. → The students are visiting the museum, aren’t they?
生徒たちは博物館を訪れている→生徒たちは博物館を訪れていますよね?
“is not”ではなく“isn’t”、“are not”ではなく“aren’t”と、短縮形を使うことにも注意してください。短縮形は否定形のタグで使われるのが一般的です。また、タグでは主語そのものではなく代名詞が使われます。上記の例では、“father”は“he”に、“the student”は“they”に変化しています。
助動詞がない場合は、“do”の動詞を使いましょう。
Adam walks to class on Tuesdays. → Adam walks to class on Tuesdays, doesn’t he?
火曜日にはアダムは歩いて授業へ行く→、火曜日にはアダムは歩いて授業へ行きますよね?
5. 否定疑問文で相手に確認する
否定疑問文とは、didn’t (did not)、weren’t (were not)などのようにnotの付いた否定形の動詞を使った疑問文です。
付加疑問文のように、否定疑問文を使えば自分の考えていることを相手に確認することができます。以下の例は、みんなが知らせを聞いたと確信しているが、それを確かめたいという場合。このように質問しましょう:
Didn’t you hear the news? Sally won the marathon.
知らせを聞かなかった?サリーがマラソンで優勝したよ。
否定疑問文は予想していたことがまだ起こっておらず驚いたときなどにも使うことができます。以下の例は、予想に反して電話が返ってこない場合です。こんなふうに質問してみましょう。
Hasn’t he called back yet? It’s been two hours.
彼はまだ電話をかけなおしてこないの?もう2時間経つよ。
否定疑問文の作り方
否定疑問文では、動詞は短縮形がとられるのが一般的です。基本の構文はこちら。
[動詞の否定形、短縮形] + [主語] + [主な動詞] + [その他の情報]?
Wouldn’t you like another cup of coffee?
コーヒーをもう一杯飲みたくない?
フォーマルな場では、短縮形を使わず、主となる動詞の前に“not”を置くこともあります。
[助動詞] + [主語] + not + [主な動詞] + [その他の情報]?
Has she not handed in her assignment?
彼女は課題を提出したのではないのですか?
疑問文の作り方が理解できたら、この記事のトップに戻って、リンク先のエクササイズで学んだことを練習してみてください。練習をすればするほど、どんどん慣れて簡単になってくるはずです。失敗はあまり気にせず、どんどん疑問文を使ってみてくださいね!