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異なる種類の英語:世界の色々なアクセントを学ぼう

世界には異なる種類の英語がたくさんあります。

なぜなら、英語を話す人たちはロボットではないからです。

英語学習者にとっては、これが大きな悩みのタネになるかもしれません。

全員が、Siriのように正確な発音で英語を話してくれたら、こんなに苦労することはないのに…なんて思ったことはありませんか?

しかし残念なことに、ネイティブの人々は地域や国ごとに、それぞれユニークな話し方をします。英語を聞いていると、その違いに気がつくこともあるかもしれません。実は、世界には1000以上もの種類の英語のアクセントスラング発音があるのです。

もちろん、その全てが癖の強い難解な英語なわけではなく、訛りの強くない英語や、特徴が少ない英語もあります。でも、せっかくなら他の場所では絶対に出会うことのできない、世界で唯一の英語を学んで見ましょう。様々な異なる種類の英語を学んで、各地にいるネイティブの人たちとの会話を存分に楽しんでください!

様々な種類の英語は、その音を聞いているだけでも十分楽しむことはできますが、世界中にある英語の種類を探していくと、その地域の文化や歴史、人々の生活など、新しい発見がたくさんあります。

この記事では、世界中の異なる英語の種類の中から、ぜひ覚えて押さえておいてほしい7種類の英語を紹介します。

最初に、もっとも一般的な2種類の英語から見ていきましょう。これらの違いはすでに分かる人もいるかもしれません。その後に、その他の種類の英語をご紹介します。あなたが初めて耳にする英語もあるかもしれません。

世界の異なる7種類の英語を見分ける方法

北アメリカ英語 vs イギリス英語

北アメリカ英語はアメリカとカナダの人々によって話されています。そして、イギリスで話されている英語が標準的なイギリス英語です。この2つはESLの教室で使われているもっとも一般的な英語です。

もちろん、どちらの英語も地域などによって、さらに細かい種類に分けることができます(例えば、アメリカの南部で話されている英語など)。でも、北アメリカ英語とイギリス英語には、英語学習者が知っておくべき根本的な性質の違いがあります。

北アメリカ英語とイギリス英語の一番大きな違いは、発音とスペルです。

スペルの違い:

アメリカでは、イギリス英語と異なるスペルの単語があります。カナダは、北アメリカ英語であるにも関わらず、大抵の場合はイギリス英語のスペルを使っています。

  • アメリカ英語で -orで終わるほとんどの単語は、イギリス英語では -ourと表記します。

color (アメリカ) — colour (イギリス)

honor (アメリカ) — honour (イギリス)

  • アメリカ英語で-izeで終わるほとんどの単語は、イギリス英語では-iseと表記します。

organize (アメリカ) — organise (イギリス)

recognize (アメリカ) — recognise (イギリス)

  • アメリカでもイギリスでも同じ発音をするにも関わらず、スペルだけが違う単語もあります。

アメリカでは、自分のお金をchecking(チェッキング)アカウントに預けますが、イギリスではchequingアカウントに預けます。

アメリカの道には curb(歩道の縁石)がありますね。イギリスにあるのは kerbです。

アメリカの車に付いているのは4つのtires(タイヤ)ですが、イギリスではtyresです。

発音の違い:

伝統的なイギリス英語の標準的な発音のことを、Received Pronunciation (RP)(容認発音)と言います。

容認発音(RP)は、もっとも一般的な英語の発音なので、イギリスに行けば頻繁に耳にすることでしょう。例えばBBC Newsで普段話されている英語も RP です。RP を理解することは、イギリス英語とアメリカ英語のアクセントを見分ける上でとても役立ちます。

RP と北アメリカ英語との、大きな発音の違いをいくつか見てみましょう。

  • RP で “r” は、とても静かに優しく発音されます。

例えば、イギリスのアクセントでは、pork(豚肉)という単語の“r” の音はほとんど発音されません。これは、「サイレント r」としても知られています

  • RP では、単語の真ん中に来る “t” を、はっきりと発音することがあります。アメリカ英語では、この音はもっと“d”に近い発音です。

例えば、イギリス人は water(水)の “t” をはっきりと発音しますが、アメリカ人は、“wah-der”に近い発音をします。

  • RP の発音は、単語のストレスをつける場所がアメリカ人とは違うことあります。下の例を見てください。それぞれ、太字になっているところにストレスを付けます。

garage (アメリカ) — garage (イギリス)

address (アメリカ) — address (イギリス)

アメリカ英語とイギリス英語を学ぶためのリソース

  • アメリカ英語、イギリス英語、さらに他の色々な異なる種類の英語を学ぶスタートとして、FluentUは最適なリソースです。FluentUでは、映画のトレーラーやミュージックビデオ、感動的な話など、英語圏で実際に見られている英語の動画を言語学習用に進化させました。具体的な体験を通して言語を学ぶことができます。

各動画には、インタラクティブな字幕が付いているので、馴染みのない単語があっても心配はいりません。単語をクリックするだけで、簡単な意味とネイティブの発音を確認することができます。さらに、その単語が使われている他の動画をFluentUが紹介してくれるので、他の地域の人々の発音や使い方も知ることが可能です。FluentUの学習モードとして、各動画にはフラッシュカードやエクササイズが付属しています。これを使って、学んだことが身についているかどうか確認しましょう。

FluentUの学習は、ネイティブの人たちによるリアルな英語を学ぶことができる夢のような方法です。アメリカやイギリスだけでなく、オーストラリア、シンガポールといったあらゆる場所からの動画を使って英語学習を始められます。まずは無料トライアルをチェックしてみてください。さらにFluentUのiOSアンドロイドの携帯アプリをダウンロードして、いつでもどこでもリアルな英語を聞きましょう。

  • Anglo-Linkが投稿した、分かりやすい動画があります。イギリス英語と北アメリカ英語の発音、イントネーションの違いを取り上げています。

  • RP の英語と他の英語のアクセントの違いを知りたい方には、この動画がおすすめです。RP とイギリス北部のアクセントを聞くことができます。

  • The U.S. Department of Stateアメリカ英語にもっと触れたい方は、このウェブサイトを見てみましょう。ESL学生のためのリソースや、海外で勉強するプログラム情報が載っています。

勉強や旅行をしていると出会う異なるの種類の英語

北アメリカ英語とイギリス英語は、テレビ、映画、ESLプログラムなどで使われる、もっとも一般的なタイプの英語です。多くのESL学生は、これらの英語に馴染みがあるはずです。

次は、違った特徴を持つ、その他の英語の種類を紹介します。ユニークな英語に少し触れてみてください。

スコットランド英語

下の動画、”300”を観て、ジェラルド・バトラーの話す癖のないスコットランド英語を聞いてみましょう。その後、このコテコテのスコットランドのグラスゴー地域のアクセントと比べてみてください。同じスコットランド英語でも、こんなに違うのです!

グラスゴー地域のスコットランド英語を話す人に出会う機会は非常に稀なので、分からなくても心配することはありません。

スコットランド英語を話す人々は、彼らだけのユニークなスコットワードを好んで使います。これがあるからこそ、ネイティブの人であっても、スコットランドのアクセントには悩まされるのです。

スコットランドでしか出会うことのできない単語をいくつか見てみましょう。

  • Braw (素晴らしい、素敵な)
  • Tidy(綺麗、魅力的、素敵などに似たポジティブな表現)
  • Balloon(間抜けでイライラさせるような人)
  • Bucket(ゴミ箱)

スコットランド英語を学ぶためのリソース

  • Scots Tongue:発音、スラング、表現など、総合的なスコットランド英語のガイドです。

アイルランド英語

名前の通り、アイルランド共和国と北アイルランドの人々が話している英語のことです。

簡単に見分けることができる、アイルランド英語の分かりやすい一つの特徴は“th” の音です。アイルランドでは、“th” を “t” もしくは、“d” の音で発音します。アイルランドで出会うかもしれない、様々な英語を聞いてみたい方は、このYouTube動画を見てみましょう。(注意:子供に不適切な言葉があるかもしれません)

アイルランドでしか出会うことのできない単語をいくつか見てみましょう。

  • Shebeen(バー、パブ)
  • Craic (文字だけ見ると、crack〔くじける〕という意味のようですが、アイルランドで “what’s the craic?”と誰かに聞かれたら、それは “how are you?”〔調子はどう?〕という意味です。)
  • Gob(口 。 “shut your gob.”〔うるさいよ。〕と言った感じで、少しバカにしたような時に使います。)
  • Eejit(ばか、間抜け。アイルランド特有の発音です。)

アイルランド英語を学ぶためのリソース

  • “Irish Language and Culture” by Lonely Planet:ロンリープラネットという旅行ガイドブックのことを知っている人も多いでしょう。もっとも有名で信頼できるガイドブックの一つで、行きたいと思ったほとんどの場所のガイドブックがあるはずです。どれも、その地域のエキスパートによって書かれています。

このガイドブックでは、アイルランドで耳にするであろう単語や表現を教えてくれます。スポーツ、食べ物、間違えやすいもの、というチャプターがあります。

アイルランドのことが分かったら、次にあなたが興味のある行き先のロンリープラネットのガイドブックを手にしてみましょう。

オーストラリア英語

オーストラリア英語は、中国や韓国からの留学生によって、人気の英語の一つになりつつあります。

オーストラリア英語の発音をする近道は、長母音を使うことです。ここに、オーストラリアで耳にする基本的な母音の音のガイドがあります。

また、オーストラリアで使われているスラングはとてもユニークです。オーストラリアの人々は、何でもかんでも省略するのが好きなのです!

オーストラリアでしか出会うことのできない単語をいくつか見てみましょう。

  • Bogan(世間知らずの人)
  • Mozzie(蚊)
  • Whinge(泣き言を言う)
  • Servo(ガソリンスタンド)

オーストラリア英語を学ぶためのリソース

  • How to speak Australian:オーストラリアの省略したスラングをおかしなユーチューバーと一緒に学びましょう。

  • ABC Radio Australia:オーストラリア英語を学ぶことに興味がある学生は、英語を上達させるために作られたお話や動画、アクティビティーをこのサイトでチェックしてみてください。

ニュージーランド英語

Kiwiとしても知られているニュージーランド英語は、癖のない英語の一つでもあります。イギリス英語とは明らかに違うものの、イギリス英語に慣れているESL学生は、Kiwiアクセントを理解する上でなんの問題も感じないはずです。

でも、近隣国であるオーストラリアと同じように、オセアニアの外の国では使われていない、Kiwi英語だけのフレーズがたくさんあります。

ニュージーランドでしか出会うことのできない単語をいくつか見てみましょう。

  • Jandals(サンダル)
  • Chilly bin(飲み物を保冷するための保冷容器)
  • Sweet as (問題ないよ、大丈夫、という意味の表現)
  • Hardout(形容詞を強調する時に使われる — “It’s hardout hot today!”〔今日はとっても暑いね!〕)

ニュージーランド英語を学ぶためのリソース

  • “KJ Apa Teaches You New Zealand Slang:“リバーデイル” に出演する俳優 KJ・アパが、アメリカ人の視聴者に向けてニュージーランドスラングを説明しています。

シングリッシュ

シンガポール英語はシングリッシュとも呼ばれています。英語はシンガポールの4つの公用語のうちの一つで、国内外におけるビジネスの場で一般的に使われています。他の種類の英語と異なる点は、国内で使われている他の言語からの影響を受けているということでしょう。

外の人がシングリッシュを理解するのは難しいかもしれません。シングリッシュで使われる多くの単語や表現は、中国語やマレー語、タミル語など、他の言語からきているからです。そのため、英語を話すシンガポール人の中には、シングリッシュと標準英語のどちらも話せる人がたくさんいます。

シンガポールでしか出会うことのできない単語をいくつか見てみましょう。

  • Lah/la(文脈によって様々な異なる意味を持つ。強調するために使われる filler word〔えー、あのー、といった、隙間を埋めるための言葉〕。)
  • Lepak(目的なくブラブラと歩く)
  • Heck it(何でもいいよ、と言いたい時に使われる)
  • Sia la(“wow” や “oh my God!” に近い、驚いた時の感嘆詞)

シングリッシュを学ぶためのリソース

  • “The Singapore English”シンガポールで耳にするであろう、一般的なシングリッシュの言葉を収録したポケットサイズの辞書。
  • “International Accent” vs. Singlish Accent:ユーチューバーが標準英語とシングリッシュの違いを教えてくれます。

 

さて、世界にはユニークな特徴を持った、たくさんの異なる種類の英語がありますね。

初めは慣れないかもしれませんが、少し練習すれば、どんな英語を話す相手とでも会話できるようになるはずです。アメリカでもアイルランドでも、オーストラリアでも、どこへでも行って、地元の人とおしゃべりしましょう。たくさんの異なる種類の英語を楽しんで学んでください!

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