
今すぐ学ぶべき最も使える英語の格言50選
職場で誰かがヘンなことを言っていた日がなかったでしょうか?
同僚がスタッフ会議で言っていました。「猫が袋の外に(秘密が漏れた)」「でも、こぼれた牛乳に嘆くな(覆水盆に返らず)。今日まだできることはあるよ」
「オーケー、みんな、鉄は熱いうちに打とう」と上司。
どういう意味か上司に尋ねたら、彼は言うでしょう。
「英語の勉強を引き続き頑張って。ローマは一日にしてならず」
猫?牛乳?熱い鉄?ローマ?何を言っているの?その答えは、同僚は格言を使っているのです。
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格言とは?
格言は、国・地域の伝統的な(歴史的な)ことわざです。日常生活のアドバイスとなる、短く気の利いた文章です。英語のネイティブスピーカーは、多くの場合、無意識に会話で格言を使っています。
格言から、教科書よりも国・地域の文化について詳しく学ぶことができます。集団行動において重要なこと、よい/悪い振る舞いを教えてくれるだけでなく、その場所の歴史もわかります。例えば、農業の町の格言は農業にまつわる単語を多く使用し、漁村なら海について、となるでしょう。
英語のさらなる理解のため、トップ50の格言をわかりやすくご紹介します。
英語を使う人なら全員知っておくべき、役に立つ英語の格言50選
1. The grass is always greener on the other side of the fence.(隣の芝生は青く見える)
「隣の芝生は青く見える」とは(他の人が持っているものを望んで)嫉妬するのはよくないという格言です。自分の周りの誰もが「もっと青い草」、つまりもっとよいクルマ、仕事、その他を持っているように見えるのです。
しかし隣人もまた、あなたがもっと青い草を持っているとおそらく思っているでしょう。つまり友人や他の人は、あなたのほうが外見がよい、幸せな家族と一緒だ、などと思っているということです。ですから、他人が持っている何かを考える代わりに自分が持っているものに感謝するよう、この格言は伝えているのです。
2. Don’t judge a book by its cover.(本の中身を装丁で判断するな)
物事は、常に見える通りとは限りません。この格言は、外見や服装で他人を判断しないように伝えています。つまらなそう、普通そうに見える本だって面白いかもしれません。そしてこれは人に関しても当てはまります。アスリート、もしくはバカに見える人だって服装が表すよりももっとたくさんの面があるはずです。
3. Strike while the iron is hot.(鉄は熱いうちに打て)
この古い表現は鍛冶屋(金属を扱う人々)の日常から来ています。かたちを整えるためには鍛冶屋はハンマーで金属を打つする必要がありますが、鉄は熱いほうが作業しやすいわけです。この格言は、今その瞬間を最大限に利用するべきだと伝えています。よい機会が現れたらつかみましょう!チャンスはもう来ないかもしれないのです。
4. Too many cooks spoil the broth.(料理人が多すぎるとスープの味がだめになる/船頭多くして船山に登る)
または、もっと一般的には「キッチンに料理人が多すぎる」とも。よくある経験ですよね。キッチンの小さなテーブルやコンロ周りに多くの人がいて、全員が何かやろうとした結果、混乱が起き食べ物が台無しになってしまう。あまりにも多くの人々が一度に同じことをやろうとして起きるトラブルについてこの格言は教えています。
5. You can’t have your cake and eat it too.(ケーキを食べたらケーキを持っていることはできない)
ケーキは食べたらなくなりますよね?持つと食べる、両方はできません。相反する2つの望みを持っても両者を適えるのは実に難しい、とこの格言は言っています。「You can’t have the best of both worlds.(両方の世界でベストは達成できない)」と似ていますね。
6. Many hands make light work.(人手が多ければ仕事は軽くなる)
重い物を多くの人で運べば重く感じない、というのがこの格言の一般的な意味です。クリーニングでも絵画でもグループのプロジェクトでも、皆で一緒に何かを達成しようとすれば1人ひとりがやる量は少なくなります。さらに重要なのは、タスクがより迅速に進むことです。
7. When in Rome, do as the Romans do.(郷に入っては郷に従え)
家を出てどこかの地を訪れたら、違う誰かのように行動しなければなりません。そうすることが礼儀正しく、トラブルを回避し得るからです。この格言は、首都ローマに世界中からの訪問者を迎えたローマ帝国時代からのものです。当時の文化は都市間で非常に異なっていました。しかし、どの土地から来ようともローマにいる間は人々はローマ人のように振る舞っていたのです。
8. Don’t cross the bridge until you come to it.(橋まで来ないうちに橋を渡るな)
あまり心配しすぎないように。将来的に問題は確かにやって来るでしょう。しかし、今そのために何ができますか?わからないことについて思い悩むよりまさに今何をしているかを考えるほうがベターです。ことが起きたときに問題を考えましょう。
9. Honesty is the best policy.(正直は最良の方策)
忘れる可能性があるため、多くの嘘をつくのは難しいでしょう。さらには、まもなくあなたが嘘をついていると誰かが気づく。そしてあなたは困る。誰も気づかなかったとしても真実を語っていないがゆえに罪悪感を感じる。しかし、正直に本当のことを言えば、人々はあなたを信じて尊敬します。信頼が獲得できて夜はよく眠れる、というわけです。
10. Practice makes perfect.(習うより慣れよ)
ギターを初めて手にしてロックスターのように演奏できればさぞかし素晴らしいでしょう。クルマに初めて乗り込んでプロのように運転できれば。1レッスン受けただけで英語を完全に話せれば。初心者ではすべて難しいですが、しつこくやり続ければ、練習を続ければ、何でもマスターできます。
11. Where there’s a will, there’s a way.(意志あるところに道あり)
諦めたがっている人を励ます格言です。ときには解決不可能問題に直面しますが、状態が悪すぎて解決できないと思ってしまえば耐えられない、とこの格言は意味しています。目の前にある問題に立ち向かう意志を持てば、克服する方法があるのです。
12. Look before you leap.(飛ぶ前に見よ/転ばぬ先の杖)
急いで物事に突入すべからず!次に何が起こるか確認しましょう。どのくらい地面が遠いか、着地する場所があるか確認せずに、崖から飛び降りないですよね?少し待って、崖からジャンプするのはいい考えだと確認するはずです。したがって、生活のなかでも大きく「ジャンプ」する際には、状況を見て、大きな行動を起こす前に本当にその状況を理解しているか確認しましょう。
13. Beggars can’t be choosers.(物をもらうのに好みは言えない)
誰かがあなたにタダのものを与えたり、何かするのを助けてくれた場合、別の色がほしいとかスケジュールの空きにピッタリな時間にしてほしいなどとは言えないはずです。無償で手助けやモノを受け取る場合、お金を払っていないのですから、選り好みせず、差し出されたものを受け入れるべきです。
14. Don’t make a mountain out of an anthill.(もぐら塚から山をつくるな/物事を大げさに言うな)
人々はときどき小さな問題でとても動揺します。この格言は、時間をとってその問題がどれだけ重要か(またはそうでないか)きちんと見ましょう、と伝えています。人生全体を考えると、洗濯に失敗したり仕事に遅刻したりしてもさほど重要ではありません。落ち着いて、小さな問題について動揺しないことが大事なのです。
15. An apple a day keeps the doctor away.(1日1個のリンゴ、医者知らず)
リンゴはビタミンCで、あなたを健康にしてくれます。しかし、この格言における「リンゴ」は健康的な食事全体を意味します。よく食べて、果物や野菜をたくさん含む食事にすれば、医師にかかる必要はありません。
16. The early bird catches the worm.(早起きの鳥は虫を捕らえる)
「早い者勝ち」の意味によく似ています。単純に、だいたいにおいて早く手を打つのがベストという意味です。衣料品店、レストラン、会議などに早く到着した場合は、たくさんの選択肢から選ぶことができます。最良の選択肢を持つことになります。遅く到着すれば、一番よい服は売れてしまい、レストランは満席だったり長い間待ったりしないといけなくなるでしょう。
17. Better late than never.(遅れてもやらないよりはまし)
早起きの鳥はもちろん得をしますが、後発でも行けば何かを得られるかもしれません。行かなかった場合、それすら得られないでしょう。もめごとを終わらせることについての格言です。何年かかけてでも謝ったり仲直りしたりしたほうが、まったく解決しないよりよいのです。
18. The cat is out of the bag.(猫が袋の外に/秘密が漏れた)
秘密が話されていることです。中世で生まれ、市場でよく言われたアドバイスでした。おいしい豚肉を買ったと思ったら代わりに、ただの猫が入っていた…。「袋から猫を出す」とは、売り手の手の内を明かすことでした。
19. Two wrongs don’t make a right.(他人の悪事は自分もそうしてよいとは意味しない)
誰かに侮辱されたり傷つけられたとして(1つめの悪事)、同じように仕返しする(2つめの悪事)ことで万事うまくいくことにはなりません。終わりなき、行ったり来たりの争いを招いてしまうでしょう。意地悪されても仕返しをしないように。正しいことではないからです。
20. Always put your best foot forward.(いつでも前を向いて最高の一歩を)
プロジェクトや旅をスタートする際には、感じよくエネルギーいっぱいで臨むのがベストです。第一印象はその後も長く影響します。この格言が新しい人に会うときや就職面接にも使われるのはそういうわけです。前向きな姿勢=「最高の一歩」を差し出すことが好印象へのベストな方法です。
21. Rome wasn’t built in a day.(ローマは一日にしてならず)
ローマは偉大な都市です。しかし、建設には長い年月がかかりました。建設者は仕事を急がなかったし、急ぐべきでもありませんでした。素晴らしく、息の長いものをつくりたかったら、かけなければならないのは1日どころではありません。数日、数週間、数ヶ月、よい仕事を続ける必要があるでしょう。時間をかけて、よい行いを続けましょう!
22. It’s better to be safe than sorry.(後で悔いるより最初から安全でいるのがよい/君子危うきに近寄らず)
起こりうる悪事を防ぐためにできるかぎりのことをしましょう。シートベルトを締めたか、ドアに鍵をかけたか、確認するのはほんの数秒ですみますよね。一方、安全を失ったら悪い結果は一生続くのです。注意深いのが一番。そうでなければ後悔するからです。
23. Don’t bite the hand that feeds you.(自分を食べさせてくれる人の手を噛むな/生計のよりどころを大切に)
何かを与えてくれたりよいことをしてくれたりする人に悪く振る舞わないように警告しています。食べ物をくれる人の手を噛んだら、もう一度はもらえないですよね。そしたら食べられなくなってしまうかもしれない。自分を気にかけてくれる人に、優しさ、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
24. The squeaky wheel gets the grease.(きしむ車輪は油を差される/言いたいことははっきり言おう)
問題があるのに口にしなければ誰も助けてくれません。助ける手がかりがないからです。誰かに言えば事態は改善するでしょう。たくさん不満がある人(きしむ車輪)は注意(油)をひける、という意味です。例えば、たくさん泣きわめいている子供は、静かにしている兄弟姉妹よりも多く母親から注意を向けてもらえる、といったことです。
25. Don’t bite off more than you can chew.(噛み砕ける量以上を口に詰め込むな)
ひと噛みでほおばり過ぎたら噛み砕けないでしょう。さらに、多すぎる食べ物が喉につまってしまうかも。対処できないほどの仕事や責任を抱えたらつらいだけです。多くのプロジェクトに巻き込まれ過ぎないこと。集中してすべてに良い結果を出すことができないからです。
26. You made your bed, now you have to lie in it.(自業自得)
みすぼらしくメイキングされたベッドでは誰も寝たくありません。もつれの多いシートのひかれたベッドでも、ヘンなふうにアレンジされたブランケットでも、他の誰かと交換できません。あなたがそこで寝るのです。ベッドメイキングは自分に向いている悪い状況を表しています。他人の立場と換えられません。自分の言動が招いた結果とともに進まなくてはいけないとわかったら、よい選択をしますよね。
27. Actions speak louder than words.(言葉より行動がよく語る)
ギリシャの哲学者・プラトンはかつて行動こそが性格だと言いました。たくさんのことが言えるので発言では人は規定されず、行動によって判断されます。発言より、行動が見られています。
28. It takes two to tango.(タンゴを踊るには二人必要)
実際には両者に責任があるのに、片方がもう片方に一方的にすべての非をなすりつけているいさかいの場合によく使われます。1人だけではタンゴ(2人で踊るスペインのダンス)は踊れません。つまり2人に責任はあり、どちらか片方だけが悪いわけではないことがあります。
29. Don’t count your chickens before they hatch.(卵がかえらないうちにヒヨコの数を数えるな)
前のめり過ぎることに対する警告です。5つ卵があるからといってすべて鶏になるとは限りません。期待に基づいて計画を立てるのはいい策ではなく、夢を描く前に、実現が見えるまで待ちましょう。思い通りにことは起こらず、そう考えていると窮地に陥ることがあります。
30. It’s no use crying over spilled milk.(こぼれた牛乳に嘆くな/覆水盆に返らず)
牛乳は簡単に手に入ります。こぼしたら困るでしょうが、たいした問題ではないので泣くべからず。そして、泣いても何も解決しないのです。こういった小さな問題に動揺しないように、という助言になっています。些細な、自分の力で変えられないことについて思い悩み時間を無駄にしないように。牛乳を拭いて、新しいものを買いにいきましょう。
31. Don’t put all your eggs in one basket.(全部の卵を一つの篭に入れるな)
1つの袋に全部の商品を、1つの株に全財産を、つぎ込まないように気をつけて。大きなリスクがあります。富は分散させましょう。そうすれば、篭が1つ壊れても、痛くも痒くもないでしょう。
32. People in glass houses shouldn’t throw stones.(ガラスの家に住む者は石を投げてはならない/人を呪わば穴二つ)
「ガラスの家の人々」とは、失敗に敏感な人を意味します。こういった人々は、他人に裏切られ侮辱し返されやすいので、侮辱(石を投げる)すべからず。ガラスは、砕けやすい、つまり自尊心が粉々になりやすいのです。
33. A rolling stone gathers no moss.(転がる石には苔が生えぬ)
同じ場所に長くいる石なら苔が生えます。場所を変える石はハダカのままです。人間にも当てはまりますね。1つのところに長くいれば、友達・家族・モノ・その場所での評判(周りがあなたをどう思っているか)が積み上がっていきます。いつも転々としていれば、そうはなりません。
34. First things first.(大事なことを第一に)
ふさわしい順番で物事を遂行しましょう、という助言です。大変だから、楽しくないからといって、簡単なこと、楽しいことを優先しないように。例えば、友達がパーティーをやっている夜に試験勉強があるとしましょう。パーティーのほうが楽しいでしょうが、試験のほうが重要ならば試験勉強を先にやるのです。
35. Still waters run deep.(深い川は静かに流れる)
静かで落ち着いている人を指します。こういった類いの人間は「深い」、興味深い人格をしていることがよくあります。多くを語らずとも、思慮深いわけです。この格言では川は人を指しています。川や小川でも、水面が荒く、速ければ、浅く、水面近くに岩があることが多いですね。静かで落ち着いている川は、非常に深く、湖のようであることが多いというわけです。
36. If it ain’t* broke, don’t fix it.(壊れていないものを直すな)
完璧に作動するように物事を変更、「改善」しようとする人がいる場合に使われます。作動しているものをなぜ変えるのでしょう?すべてが無駄になり得ます!「leave well enough alone.(余計なことをしない)」とも合いますね。
*注:「Ain’t」は正確な英語ではなく、「isn’t」「is not」のくだけた言い方です。米国南部や農村地域でよく使われる話し方です。
37. Curiosity killed the cat.(好奇心は猫をも殺す)
質問が多すぎる人をたしなめる場合によく使われます。好奇心(ワクワクしてもっと知りたいと思う気持ち)は時に人を危険な状況に追い込みます。猫は生来、好奇心が旺盛なあまり問題によく巻き込まれてしまいます。木や塀の間に足をとられてしまうのです。
38. Learn to walk before you run.(走る前に歩くことを習え)
簡単なものから複雑なものへ、ふさわしい順番で物事を行いましょう。例えば、英語の勉強を始めたばかりなのに難しい英語の小説を読もうとしないように。勇み足過ぎると、歩き方がわからないのに走ろうとする子供のように、たいてい失敗します。すべての物事はいずれやってくるのですが、辛抱強く正しい順番で行わなければなりません。
39. Money doesn’t grow on trees.(金は木にならない)
果物や葉のような、木になるものは、何度でもなるので豊潤にあると思われています。木からリンゴを食べたら、より多くのリンゴが成長していきます。しかし、お金はハードワークを通じて得なければならず、使ってしまっても「なり直す」ことはないのです。使ったら戻ってきません。愚かな買い物でお金を無駄使いする人によく使われます。
40. My hands are tied.(私の手は縛られている/私にはどうしようもない)
この格言は文字通り取られるべきではありません。あなたがしたくてもできないことがあるときに使います。例えば、職場で(あなたを含む)皆と、誰かの誕生日を祝いたいと望んでいるのに上司はルール違反だとしたとします。あなたは同僚に「ごめんなさい。My hands are tied.」と言えます。皆で誕生日会をしたいのにできない、ということです。
41. It’s the tip of the iceberg.(氷山の一角)
氷山のほんの一部分しか水面から見えません。ほとんどが下に隠れています。氷山を、事態を理解するほんのさわりの部分しかわかっていないという状況の説明に使っています。はるかに大きな問題があるのに、ほんのわずかな兆候しか見えていないことを表しています。
42. No news is good news.
何も情報がないということは、悪いことは何も起こっていないことを示唆しています。戦争に行った父や息子の知らせを、神経質になって待っている家族からきています。知らせを受け取るとはすなわち、最愛の人が殺された、捕らえられた、傷を負ったことになります。何が起きたか知る方法がほとんどないとしても、悪い知らせを聞くよりはまだましというわけです。
43. Out of sight, out of mind.(見えなくなるものは忘れられる)
毎日何かを見て、あなたは心はそれについて考えます。この格言は、近くにないものを忘れる習慣について教えています。例えば、ポテトチップやジャンクフードをやめたい場合は、カウンターの上から食器棚に移動し見えなくします。見えなければ、食べることを考えなくなります。見えなくなるものは忘れられる!
44. If you scratch my back, I’ll scratch yours.(私の背中をかいてくれれば、私もあなたの背中をかく/困ったときはお互い様)
助けてくれれば私も助けます、というシンプルな意味です。多くの場合、誰かに手を貸したらその人もお返しに何かしてくれますよね。双方に有益なわけです。
45. Ignorance is bliss.(知らぬが仏)
「Ignorance(無知)」とは、知らないこと・気づいていないことです。「Bliss」とは至福の喜びです。何かを知らない、ほうがよいときもありますね。例えば、2000-2012年の間に、世界中で230万平方キロメートル(米国におけるミシシッピ川の東側全体の面積に相当します)の森林が伐採されているという事実を知ったら、環境問題について、悲しくなり望みがないと感じることでしょう。この事実を告げられないほうが幸せではありますよね。
46. Easy come, easy go.(悪銭身に付かず)
お金、名声、愛、その他何でも、簡単に手に入ったものは同じようにたやすく失われ得るということです。大金を手にしたり、突然有名になったりしても、大金も名声も簡単に消えてしまうかもしれません。それを得るのに苦労していないから。
47. The forbidden fruit is always the sweetest.(禁断の果実はいつも一番甘い)
「禁断」とは許されていないこと、つまり、許されていないものは一番望まれ(一番甘く感じる)やすい、と言っています。例えばあなたが、ソーダを飲んじゃダメ、という親を持っている子供で、友人の家に行ったらその親が「ソーダ飲む?」と言ってくれたとしましょう。「はい」と言って、とてもおいしくいただきますよね。だって家では絶対に飲ませてもらえないから。
48. Every cloud has a silver lining.(どの雲にも銀の裏地がついている)
物事がひどい状態に進んでいる・誰かが悲しんでいるときに使われます。雲は悪い状況を示していますが、どんな悪い状況にもあるいい面を探すべきだという話です。落ち込まず、前に進み続けましょう。映画「Silver Linings Playbook(世界にひとつのプレイブック)」の名前もこの格言からきています。
49. You can’t make an omelet without breaking a few eggs.(卵を割らずにオムレツは作れない)
物事を成し遂げるにはときに、強気に、ルールを破らないといけません。誰かを否定しないといけないこともあるでしょう。オムレツはおいしい料理ですのでわざわざつくるに値しますが、そのためには卵を割らないといけない。価値の高いプロジェクトについたり変化を起こしたりしたいと思ったら、皆にいい顔はできません。誰かが嫌な思いをしたり傷ついたりするかもしれませんが、そういった犠牲を出してでもやりたいと思えたら、決断しないといけないのです。
50. Close but no cigar.(惜しかったがタバコに届かず)
昔、移動遊園地ではゲームの賞品としてタバコが出されていました。「惜しかったがタバコに届かず」とは、勝利に近かったけれどもタバコを得られなかった、という意味ですから、ベストを尽くしうまくいきかけたけども完遂できなかった、という意味になります。