
フォーマルな英語の5つのルール(以外に簡単!)
中学校に通っていた頃は、毎日新しいスラングを友達から学んでいたものです。
スラングを使うのはカッコイイと思っていました。うっかり両親の前でそれを使ってしまうまでは。
でも両親は私の汚い言葉遣いを叱る代わりに、長い時間をかけてフォーマルな英語について説明してくれました。
丁寧な言葉とカジュアルな言葉の違いを知ることが、いかに重要なことかを両親は教えてくれたのです。
職場や学校など、プロとして、もしくは礼儀正しい人間として振る舞う場所では、フォーマルな英語を使うべきです。また、あまりよく知らない人がいるところでもフォーマルな英語が適切でしょう。
もちろん、フォーマルな英語とカジュアルな英語の境界線は、時にはっきりしないこともあります。単に汚いスラングを避ければ、フォーマルな英語になるというわけではないのです(それも大切ですが)。
でも、もっとフォーマルな言い方があるにも関わらず、それを知らないために、同じ言い方を繰り返し使ってしまっているかもしれません。
この記事では、言葉遣いを少し変えるだけで、ネイティブのようなフォーマルな英語が話せるようになる方法を紹介します。
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フォーマルな英語を話すことの利点
フォーマルな英語をマスターするには長い時間がかかります。でもそれを使いこなせるようになれば、次のような利点があるのです。
- 第一印象がよくなる:面接の場でも、新しい職場の初出勤日でも、姻戚の人たちと会う時でも、フォーマルな英語が話せれば、間違いなく英語を話す人から一目置かれるでしょう。
- 自信、気遣い、説得力が生まれる:礼儀正しく、しかし揺るぎない話し方が分かるようになれば、英語をよりリラックスして使うことができます。様々な場面で自分を表現できるようになるでしょう。
- 交流会などで有益なコネクションを作れる:フォーマルな英語を使えば、他の人と繋がりやすくなり、専門的な場面においても的確にコミュニケーションが取れるようになります。
- ライティングのスキルも一緒に上達する:仕事のメール、履歴書、レポートや論文、これらを書くにはフォーマルな英語のスキルが必要です。フォーマルな英語をマスターすれば、ライティングのスキルも自動的に上達するので、可能性が広がります。
- 講演やプレゼンなどが上手になる:会議の前でも緊張することはなくなります。あなたが伝えたいことに皆が興味を持ってくれることでしょう!
フォーマルな英語の5つのルール(今すぐ使える単語も盛りだくさん)
フォーマルな英語は、新しい言語でもなければ、あなたが今知っている英語と全く違う言語でもありません。それは単に、より「オフィシャル」で、文法に厳密なのです。
実際、ほとんどのフォーマルな英語は、よく使う話し言葉をフォーマルなものに置き換えるだけです。
だからこそ、それぞれのシチュエーションに合わせた、適切な単語を知っておくことが、自信を持って英語を話すための必須スキルなのです。徐々に語彙を増やしていけば必ず習得できるはずです。
まず、あなたがすでによく使っているであろう、インフォーマルな単語をフォーマルに言い換える単語を紹介します。それから、話し言葉や書き言葉で使われているフォーマルな英単語を紹介しましょう。
インフォーマルな英語とフォーマルな英語の違いを本当にマスターしたいなら、FluentUの実用的な英語動画で練習しましょう。FluentUには可笑しなYouTubeの動画から真面目な講演まで収録されているので、ネイティブの人が様々な状況で実際に使っている単語やスタイルを学ぶことができます。
例えば、このカジュアルな英語が使われているふざけた歌と、(とっても)若い起業家についてのニュースで使われている、きちんと体系化された丁寧な言葉を比べてみましょう。
FluentUでは単語を聞き逃す心配は無用です。それぞれの動画にインタラクティブな字幕とフラッシュカード、楽しいクイズ、単語リストなどがついてくるので、動画を見ながら能動的に英語を上達させることができるのです。iOSやAndroidのアプリを使えば、英語の学習にいつでもどっぷり浸かることができます。
1. よく使われるインフォーマルな単語のフォーマルな言い方を覚えよう
次に紹介するのは、フォーマルとインフォーマルのペアとして、よく挙げられるものです。もっと長い単語のリストが必要なら、engVidの便利なチャートや、練習問題までついてくる、この無料PDFガイドを参考にしてみて下さい。
find out(見つける)の代わりに ascertain(突き止める)を使う。
We need to ascertain who to speak with about this issue.
(この問題について誰と話す必要があるのか突き止めないといけない。)
sorry(ごめん)の代わりにI apologize(申し訳ありません)を使う。
I apologize for the technical errors.
(技術的な間違いを犯してしまい、申し訳ありません。)
show(示す)の代わりに demonstrate(証明する)を使う。
This report demonstrates the importance of widening our audience.
(この報告は、視聴者を広げることの重要性を証明している。)
I think(思う)の代わりに In my opinion(私の意見は)を使う。
In my opinion, the best course of action is…
(私の意見は、最善の行動は…)
pricey(高い)、 costly(高い)の代わりに expensive(高価な)を使う。
That shipping service may be too expensive for our budget.
(あの輸送サービスは、私たちの予算からすると費用が高額すぎます。)
let(して良い)の代わりに permit(許可をえる)、 allow(許される)を使う。
Would you allow me to sit at this table?
(このテーブルに座ってもよろしいでしょうか?)
2. インフォーマルな複数形をフォーマルに変える
tons、 loads、 heaps はどれも量が多いことを表します。フォーマルな場では、これらのカジュアルな単語は避けましょう。
その代わりに many や much、several を使うことができます。
インフォーマル: “I have tons of books on this topic at home.”
(家にはこのトピックに関する本が山ほどあるよ。)
フォーマル: “I have several books on this topic at home.”
(家にはこのトピックに関する本がいくつかある。)
3. インフォーマルな法助動詞の代わりに”Could”や”May”を使う
法助動詞は、許可や必要、可能性を表す「助動詞」です。
例えば、“Tim can direct the project”(ティムはプロジェクトを指揮することができる)という文では、canが法助動詞になり、ティムがプロジェクトを指揮する許可を得たことを意味します。英語では、丁寧でフォーマルと考えられている法助動詞と、そうではない法助動詞があります。よく使われる、いくつかの例を挙げます。
canの代わりにcouldを使いましょう。特に質問をする時には重要です。
We could make a reservation for your clients at the bistro.
(あなたのクライエントのために、ビストロの予約が取れますよ。)
Could I use your restroom, please?
(お手洗いをお借りしてもよろしいですか?)
mightの代わりに may を使いましょう。
I may schedule the meeting for Friday, depending on her schedule.
(彼女のスケジュールによっては、ミーティングを金曜日にすることもできます。)
can を質問の中で使う時や、許可を求める時は、mayを代わりに使えば、より丁寧でフォーマルになります。
May I use your restroom, please?
(お手洗いをお借りしてもよろしいですか?)
You may leave work early.
(今日は早めに帰ってもいいですよ。)
4. 省略形や短縮を避ける
フォーマルな英語のライティングでは、たいてい省略形や短縮形は使わず、完全な形を書きます。
例えば、cellではなくcell phone や mobile phoneとし、exam ではなくexamination と言います。また telly や TV の代わりに television、pic の代わりにphotograph が使われるでしょう。
Could you please repeat your cell phone number?
(携帯電話の番号をもう一度繰り返してもらえますか?)
The date of the examination is March 23.
(試験は3月23日に行われます。)
This photograph needs more editing before it is published.
(この写真は出版の前にもう少し編集が必要です。)
また、ASAPのような頻繁に使われる省略形でも、as soon as possibleと書きます。congrats ではなくcongratulationsと使います。
Could you send me the report as soon as possible? Thanks!
(できるだけ早く報告を送ってもらえるかな?ありがとう!)
Congratulations on your new job, Tom! I am extremely proud of how far you have come.
(おめでとう、新しい仕事が決まったんだね、トム。ここまでこれたあなたを誇りに思うよ。)
同じように、ケータイ語やネットのスラングはフォーマルな文脈では避けるようにしましょう。eメールでも同じです。
誰かが何か面白いことを書いたり、言ったりした時でも、“lol :)”や “lmao”、また “omg!”などの返答はしてはいけません。
代わりに、“That is hilarious!”(それは愉快だね!)などと返答しましょう。
5. フォーマルな挨拶や別れの言葉を書こう
eメールや手紙、メモなどのオフィシャルな文書では、受取人に対して丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
まずは、フォーマルな挨拶から書き出しましょう。hey や hi ではなく、Dear [名前/肩書き]を使います。
Dear clients…(お客様)
Dear Anush…(アヌーシュ様)
また Sincerelyという単語でメールを閉じ、最後までフォーマルでシンプルな言葉を使いましょう。cheers や best などのカジュアルな終わり方は避けましょう。
Sincerely,
Dr. Doe. (心から、ドクター・ドー)
フォーマルな英語は、いくつかのシンプルな法則でできているので、学ぶ中でつまずくこともないでしょう。実際、フォーマルな英語に一度慣れてしまえば、インフォーマルな英語から容易に切り替えることができるようになります。フォーマルな単語を増やすには時間がかかりますが、やりがいのある濃縮されたエクササイズとなるでしょう。
さあ、毎日少しずつ単語を学んでいきましょう!そして、その学びを友達やクラスメートとの実際の会話で復習すれば、流暢で自信に満ちた英語のスピーカーになること間違いなしです!
Archita Mittraはフリーランスのライター、ジャーナリスト、編集者、教育者。彼女のブログをチェックし、フリーランスや教育の仕事の依頼を。